すっかりソロが板についてきたSystem of a Downのボーカル、Serj Tankianの2ndアルバム。
Serjの歌唱は安定の「怪しい髭紳士風」で変わってはいないが、バックサウンドにはオーケストラ、シンセサイザーが大幅に導入されており、ロック色はかなり減退。
"1.Disowned Inc."や"5.Reconstructive Demonstrations"では多少ディストーションを効かせているが、基本はしっとりと聴かせる音に変化。
一聴して大人しくなってはいるが、しかしそれらはSerjの歌をよりダイレクトかつダイナミックに表現させており、"3.Deserving?"のほのかな清涼感、"8.Yes, It's Genocide"の穏やかな哀愁など、どの曲も抒情的で感情豊か。静かな高揚感をゆっくりと煽り立てる。
前作にはあったSOAD的な大騒ぎ感、先鋭性は薄いため、システム中毒者に一概にはオススメできないが、「Serjの歌が好き」という人にはぜひ聴いてほしい。
またオーケストラとSerj独特の歌唱法からオペラのような雰囲気もあるので、シンフォニック系が好きな人にもアリかもしれない。
いずれにしても、腰を据えてどっぷり浸かるタイプのアルバム。