清水義範さんのパスティーシュ(パロディ)短編集です。
この第2巻は「言葉の面白さ」を中心にした作品が並んでます。
まずなんといっても有名作「国語入試問題必勝法」、
国語の入試問題をいじった作品ですが本当の受験生にもちょっと役に立つかも?な名作です。
その他超ぶっとび本の注釈だけで構成した「注釈物語」
囲碁や将棋をよく新聞で見てる人なら爆笑の「観戦記」
「世にも奇妙な〜」とかで映像化したら面白そうな「魚の名前」
架空の文庫本広告を書いた「鉄板社文庫・解説目録」
古事記をパロりつつ歌ネタや時事ネタも交えた「宮事記」
(「真木黒人はや〜」は笑い死にするかと思いました)
田舎の新聞の正月特別版「豪奥新報元旦号第二部」などなど
傑作のオンパレードですが、
個人的に一番大好きなのは「序文」(っていう作品です)
英語の語源は日本語である、という説を打ち出した学者・吉原源三郎の論文が
何度も出版を重ねるうちにどういう展開を見せるのか、
笑えて最後にはなんかジンとくる名作です。
見終わった頃にはたぶん吉原源三郎さんや山崎恒善さんや泡中夢乃助さんのことが大好きになるのではないでしょうか。
ちなみにこの人の論文は「国語入試問題必勝法」にもちょろっと出てきます。
そういう遊び心も清水さんならでは、で楽しいです。
とにかく楽しいです。このパスティーシュ集はどれも名作揃いですが
どれか一つだけ買うなら迷わずこの巻をオススメします。