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インド 厄介な経済大国
 
 

インド 厄介な経済大国 [単行本]

エドワード・ルース , 田口 未和
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

インダス文明の流れを汲むスピリチュアルなインドと、ITをテコに経済的な離陸を果たし、経済大国に向かって突き進むインド。インドを贔屓する外国人は大抵、インドのもつ精神性に惹かれ、とことん嵌ってしまう。だが、世界最大の貧困人口を抱え、その社会はカーストと宗教に引き裂かれた、矛盾に満ちた国家がインドである。

本書は、旧宗主国である英国のジャーナリストがインド社会の奥深くに入り込み、政治、経済、社会のありのままの姿を描いたルポルタージュ。
サービス部門から経済成長がはじまった特異な経済、非効率で汚職が蔓延する役所や裁判所、選挙を左右する下位カーストのパワー、イスラム原理主義と鋭く対決するヒンドゥー原理主義の素顔、いまなお隠然たる力を誇るネルー・ガンジー王朝など、インド社会の不変な部分と変わりゆく部分を手厳しく、かつ温かに描いている。著者は、米中にインドを加えた3国が世界を動かす時代がやってくると予想し、そのためにインドが克服すべき課題も挙げている。

内容(「BOOK」データベースより)

復活する大国インドの壮大なる矛盾と可能性。アマルティア・セン(ノーベル経済学賞受賞者)が激賞した元ファイナンシャル・タイムズ支局長による卓抜な現代インド論。

登録情報

  • 単行本: 477ページ
  • 出版社: 日経BP社 (2008/10/16)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4822247112
  • ISBN-13: 978-4822247119
  • 発売日: 2008/10/16
  • 商品の寸法: 19.2 x 12.8 x 4.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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By FreshAir 殿堂入りレビュアー トップ10レビュアー
形式:単行本|Amazonが確認した購入
「インドの民主主義が生き残ってこられた最大の理由は、ここがあまりに多様性のある国だからだ。民主主義を危険にさらすどころか、多様性のあるインド社会は、民主主義を不可欠なものにした」。

訳者あとがきも入れると、全部で477ページある。しかし、読み終えて、これだけのページ数を費やして、やっとインド入門といえる内容に達するのだな、ということが理解できた。18の公用語、連立政権に参加している政党数だけで25、世界最大になることが確実視されている人口、憲法で自由な裁量を行うことが大幅に認められている多様な宗教、絶対に首にならないことが保障されている公務員。本当に、摩訶不思議な国である。

著者は、インドに5年住み、結婚し、ソニア・ガンジーなど多くの著名人や政治家や一般の人たちと合い、パキスタンのムバラク大統領にもインタビューしている。細部まで切り込み、分析し、広い国土のあちこちを取材し、怒り、嘆き、感動し、様々な角度からこの国を紹介している。

IT産業の活況、ムスリムとヒンドゥー、カースト、汚職、貧困、核、長い歴史、誇り、大国意識、低い識字率、持参金、文化、司法、テロ、資源、暴動、極端な男女比、カシミール問題、政治、地域格差、ボリウッド映画、貧弱なインフラ、アメリカ、民主主義、女性の地位、外交、非効率、連立政権、ガンジー、ネルー、中国、食料と水の確保、衛生問題、警察、人口増加、パキスタン、環境問題。

インドにあまり馴染みのない多くの日本人にとっては、あちこちに書かれてある中国との比較が理解の手助けになるだろう。国際的な力関係や利害関係についても目が行き届いており、よくまとまっている。インドは、世界的には中国と並んで世界からもっとも注目されている国であるにも関わらず、日本では中国に比べてその実態が知られておらず、関心もそれほど高くないように思える。多様な視点から良質なレポートをおこなっている本書は、日本人がインドを知る上でも、貴重なガイドとなるだろう。
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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
インドを知る上で欠かすことのできない重要なトピックについて、ユーモアを交えながら非常にわかりやすく書かれているが、その一方で、訳語にあまりにも誤りが多すぎるのが惜しまれ本である。特に、地名、人名、カースト名に誤りが数多く見られる。例えば、地名の表記については、8ページに載っている地図からして間違いのオンパレードである。

シャルカンド ⇒ ジャールカンド (英語表記では、「Jharkhand」)
ナガラヤ ⇒ メガラヤ (ナガランドとメガラヤを混同?)
ウェスト・ベンガル ⇒ 西ベンガル (「西ベンガル」が定訳)

また、人名の表記については、

モラジ・デサイ ⇒ モラルジー・デサイ (元首相)
ジャン・ドレゼ ⇒ ジャン・ドレーズ (政策立案にも積極的に関与する経済学者)
ラウル・ガンディー⇒ ラーフル・ガンディー (国民会議派幹事長、ソニア・ガンディーの息子)

確かに、外国語をカタカナに直すのには大きな困難が伴うが、定訳というものがそれなりにあるのならば、それに従うのが普通である。インドについてある程度知ってる人が読んだら、見慣れない訳語にかえって混乱するのではないだろうか。

えっ、大して重要な問題じゃないって?でも、基本的な単語さえちゃんと訳せていないということは、翻訳者は現代のインドについてある程度の知識さえ持ち合わせていない(翻訳する前にちゃんと勉強していない)ということじゃないのだろうか。また、英語の原典と比較してないので何とも言えないが、この調子だと、背景や行間をよく理解しないまま機械的に訳している部分や誤訳があってもおかしくないだろう。なぜ専門家に目を通したりしてもらわなかったのか、不思議である。翻訳者、そして、出版社の罪はあまりにも大きい。
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17 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By iccinc
形式:単行本
FTの支局長としてインドに滞在し、インド人と結婚した英国人でクリントン政権の財務長官だった著者。
ムンバイのテロ発生時にも問題の背景は良く理解できた。TVに急遽引っぱり出された、いわゆるインド学者のしどろもどろのコメントより有効。
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