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インド日記―牛とコンピュータの国から
 
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インド日記―牛とコンピュータの国から [単行本]

小熊 英二
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

話題作『単一民族神話の起源』『“日本人”の境界』で、近代日本を問い直してきた著者がインドを行く。グローバリゼーションにゆれる多民族国家インドの社会や宗教、芸術、NGO、フェミニズムなどと触れあいつつ、日本のあり方を考える旅。

内容(「MARC」データベースより)

近代日本の問い直しを続ける著者のインド紀行記。グローバリゼーションにゆれる多民族国家インドの社会や宗教、芸術、NGO、フェミニズムなどと触れあいつつ、日本のあり方を考える旅。

登録情報

  • 単行本: 396ページ
  • 出版社: 新曜社 (2000/07)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4788507285
  • ISBN-13: 978-4788507289
  • 発売日: 2000/07
  • 商品の寸法: 20 x 14 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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23 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 楽しく読めて、ナショナリズム論の勉強にもなる, 2004/3/6
レビュー対象商品: インド日記―牛とコンピュータの国から (単行本)
久々に楽しく読み終えることのできた一冊。特に、インドでの初めての経験に敏感に(そしてナイーブに)反応しながらも観察する姿勢を崩さず、徐々に体調を整えていく過程が詳細に語られる最初の10日間ほどは、現代版漱石のインド滞在記といった趣きもある。 これからのアジア経済も、中国の次はインドといわれているが、戦後日本のナショナリズムと比較する筆者の視点は、思いがけず現代インドの複雑な宗教、教育事情を照らし出してくれる。長髪で髭のない、つまり筆者の言うところの「男か女か分からない」ような容貌の筆者がインド各地で庶民の中に溶け込んでいく様は痛快な冒険談としても読める。また筆者の撮影した多数の写真も単なるスナップ写真というよりも一級のフィールドワーク資料ともなっている。このような素晴らしい「日記」の印税を、本業ではないという理由でポンと寄付してしまうところなど本当に心憎いほど気障である。筆者のナショナリズム論と音楽に対する情熱は最終章「スラムでダンス」でクライマックスを迎える。インドの複雑なナショナリズム事情に向けられる筆者の視点は、今後私たちが日本で取り組むべき重要な課題をも示唆しているように思われる。欲を言えば、インドと英国のポストコロニアルな関係にもう少し触れて欲しかったが・・・
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22 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 小熊英二入門としていかが?, 2005/10/10
By 
daepodong (DPRK) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)   
レビュー対象商品: インド日記―牛とコンピュータの国から (単行本)
 一般受けしそうなタイトルと装幀から、正直言って本書の内容には期待していなかった。小熊英二の本だから購入しただけだったのだが、いい意味で見事に期待は裏切られた。旧植民地であり、世界で唯一のヒンズー文明の影響にある大国が、経済成長に伴ってナショナル・アイデンティティを求めて苦闘している姿が見事に浮き彫りにされている。寡婦殉死の伝統のある場所だけに、フェミニズム運動も根強い。成長に伴う貧富の格差や少数民族・言語の問題も大きい。そんな中、一番面白かったのは、著者の「どうしたらインド人になれるのですか?」という質問だった。これと正反対の問題提起がリービ英雄の「星条旗の聞こえない部屋」(講談社文芸文庫)でなされているので、興味ある方は一読を勧めたい。
 インドの現状を通じて日本の問題を考えさせられる本だ。インドというと、悠久の時間の流れの元、ガンジスとインダスという超大河とともに自然と一体化して暮らす国、といったユートピアのイメージを抱いている日本人が多いと思うが、その誤解は完全に覆されるだろう。そういう点からはアルンダティ・ロイの著作とも共通点を持っている。
 「三部作」に比べてボリュームが少ない点、また日記という体裁からしても、本書は小熊氏の著作にはじめて触れる方にとって格好の入門書ともなっている。もちろん、すでに「三部作」をご存知の方にとっても文句なしにお勧めの著作である。
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12 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 信じがたいほどの“日記”, 2006/4/9
レビュー対象商品: インド日記―牛とコンピュータの国から (単行本)
 2000年1月7日から2月27日までの、わずか2ヶ月足らずのインド滞在記であるが、小熊英二はこれより先にすでに大作『単一民族神話の起源』『<日本人>の境界』を発表している。そのような気鋭の歴史学者の手になる“日記”である。
 「何でも見てやろう」にくわえて「何でも訊いてやろう、誰とでも論議してやろう」という著者の果敢な姿勢と、日本近代史の専門家としての鋭い視点よりなる本書は、日々現地でリアルタイムで書きつづり、インターネット上に発信した文章とは信じがたいほどの奥行と深さがある。
 インドの旅日記というと観光気分で表層をなでただけのものか、体験以前の先入観を投影するにすぎないもの、あるいはなにやら哲学ぶった自己満足的なものが多い中、本書はインドの現状を「目から鱗を落とす」ようにして次から次へと腑分けしていく。その手さばきはまことに爽やか。私は「えっ、そうなのか!」と何度も驚きの声をあげつつ読んだ。
 著者は「本業ではない」と謙遜するが、あとがきに「本の性質上からいっても、日本の読者にとって読みやすいことのほうを重視した」とあるように、読者へのサービスを十分に意識的して書いていることがわかる。プロである。
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