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最も参考になったカスタマーレビュー
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
聖人ザビエルのもう一つの顔,
By donkobune (福岡県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: インド・ユダヤ人の光と闇―ザビエルと異端審問・離散とカースト (単行本)
戦国時代の日本へ渡ったフランシスコ・ザビエルは、日本にキリスト教とヨーロッパ文明を伝えた聖人として尊敬されています。日本では司馬遼太郎を始め多くの人々から高く評価されています。しかし、本書はそのザビエルの知られざる顔を明らかにしました。それは日本に渡る前、インドのゴアで布教したザビエルは、スペイン・ポルトガルから追放されこの地に移住したユダヤ人たちを、「栄光の火で焼く」ことを提言したことです。すなわち、ユダヤ人を火あぶりの刑で皆殺しにせよ、と言ったのです。彼の提言は実行され、多くのユダヤ人が焼き殺されました。ユダヤ人にとって、聖人ザビエルはヒトラーと同様の虐殺者です。 ザビエルのもう一つの顔を知る本書は読む価値があります。
5つ星のうち 4.0
ユダヤ人だけの問題ではない。,
By
レビュー対象商品: インド・ユダヤ人の光と闇―ザビエルと異端審問・離散とカースト (単行本)
「長崎はゴアのようになっていたかもしれない」という視点で読まれるべき本。
2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
さまざまな側面で意外性に満ちた本,
By 逆さメガネ (静岡県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: インド・ユダヤ人の光と闇―ザビエルと異端審問・離散とカースト (単行本)
読後考えさせられたことが二つある。一つは、ザビエルが異端審問に積極的に関与していたという事実である。さらに、ザビエルがインドのゴアに異端審問所の設立を提言したこともわかった。 大航海時代とポルトガルの関係。そして宗教政策。事実関係の確認は説得的である。ザビエルをはじめとするイエズス会士たちは、「カトリックの自己中心主義とほとんど無意識的な権威主義」を以て、「ユダヤ教を信仰した異端者」等を無慈悲に断罪する。火炙りにされたものも多い。本書の写真で見える、異端審問テーブルの不気味さは圧巻である。日本でのキリスト教の布教という事実も、インドをはじめとするアジアの状況とあわせて、改めて考える必要性を感じる。 もう一つは、常識とは異なるユダヤ人というもののとらえ方である。「インド・ユダヤ人のアイデンティティ」が、「白いユダヤ人」と「黒いユダヤ人」との共存、対立という現象を通して考察される。それが、「ユダヤ人」とインドの「カースト」制への考察となる。さらには、奴隷制の考察へと至る。刺激的な展開のうちに、ユダヤ人のみならず、インド社会の知られざる側面が現れてくる。 一書として、まとまりがあるとは言い難く、論旨が十分展開されているとも言いえないが、各々の問題は非常に面白い。インド、ユダヤ人、日本におけるキリスト教布教、奴隷制に関心のある方には一読を勧めたい。
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