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インドネシアを知るための50章 エリア・スタディーズ
 
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インドネシアを知るための50章 エリア・スタディーズ [単行本]

村井 吉敬 , 佐伯 奈津子
5つ星のうち 2.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

ルピア、銅、天然ガス、カツオ、おみやげ、爆弾…。インドネシアをより身近にわかりやすく知るために、50の「モノ」を通じて人々の暮らしや情勢、歴史などを明らかにする。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

村井 吉敬
上智大学外国語学部教授、アジア太平洋資料センター理事。専攻は東南アジア社会経済論

佐伯 奈津子
上智大学外国語学部非常勤講師、インドネシア民主化支援ネットワーク事務局長。専攻はインドネシア政治学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 273ページ
  • 出版社: 明石書店 (2004/7/30)
  • ISBN-10: 4750319309
  • ISBN-13: 978-4750319308
  • 発売日: 2004/7/30
  • 商品の寸法: 18.8 x 12.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 2.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
本書は編者自身が冒頭に書かれているように、「ガイドブック」であり「指南書」を目指したものです。いわゆる「初心者」「初学者」を対象とした「ガイドブック」はある程度の中庸と公正性が必要と考えますが、本書は強く書き手グループの主観が滲み出ており、入門書としての適正を失っていると考えます。すなわち「日本のODAは悪」「諸外国からの商業投資は、民衆を搾取するもの」という価値観です。これらの問題をもし「ガイドブック」にて議論するなら、その時々の日本国家に課された問題、地政学上のパワーバランス、ODAや投資による、出し手と受け手との双方にとってのメリットとデメリットなどを公平に議論の土俵にのせるべきと考えます。
この点から「物」を視点とした大変わかりやすいユニークな手法と、いくつかの秀逸な章がもったいなく感じました。

27章「おみやげ」、29章「ゴング」、30章「カセット」、40章「ジーンズ」などは、独裁と汚職から経済破綻した未開の後進国「インドネシア」に、本当は多くの日本人と同じような生活も存在していることを垣間見させる秀逸な文章と考えます。

なお、国もそこに生きる人も常に変化しており、これらを文字に書き留めた瞬間から過去を対象とした記述になることはやむ得ないことです。残念ながらジャカルタでは髪を茶色に染めた女性も珍しくなくなりました。

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16 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
『エビと日本人』の著者でもある編者によるインドネシアの入門書。編著者のグループの特徴が良くも悪くもでている。モノからインドネシアを解き明かす手法には長けており、インドネシアの様々な側面が浮かび上がってくる。欠点としては98年のスハルト体制崩壊から大きな変動を続ける政治のロジックや注目を集めるイスラームをどのように考えたらいいか、といったことについてはこの本ではさっぱり分からない。
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
最悪の入門書 2011/6/23
形式:単行本
 まずお断りしておきたいのは、私はインドネシア初心者です。ただ語学学習でインドネシア語が一番、独学でも学習しやすく思い、その動機づけにと本書を手に取った。感想は最悪です。

 元々、本書は「モノで迫るインドネシア」をコンセプトとしていると編者の村井吉敬と佐伯奈津子は言うが、これが大ウソ。正確には「モノで迫る“スハルト糾弾”」である。中には何故、「このモノからスハルト糾弾へ話を繋げるのか?」とさっぱり判らない点も多々ある。

 別段、スハルト批判は構わないと思うが、本書は題名から察するに初心者向けに入門書として作られたと考えられる。そのような入門書を編者のイデオロギーまみれにするのは如何であろうか。確かにスハルトの独裁体制には負の部分もあったであろうが、スカルノ時代に悪化した国際関係の安定化に努めた功績などを完全に無視するのは一方的ではないか。

 スハルトファミリーの腐敗にしても、そもそもインドネシアでは家族主義は「ゴトン・ロヨン」(相互扶助)に基づく伝統的習慣であり、インドネシア憲法三十三条には「経済は、家族的な関係の基礎に則り、共同活動として積み重ねられる。」と規定されており、この様な家族優遇の考えがスハルト時代に必ずしも悪と扱われていたとは考えにくい。典型的な現代の価値観で過去を糾弾したがるサヨク的偽善・欺瞞であろう。こういった家族主義の伝統は否定するくせに、「インドネシアの伝統的な住居を破壊している日本のODAは悪だ」と言うのだから支離滅裂である。

 そして、スハルトが共産党による忌まわしい事件を刻印するために建てたモニュメントを村井が「一方的な歴史解釈の見本」と糾弾した事に、当方の怒りは頂点に達した。なぜなら、これ以前に本書における参考文献の引用方法に悪意を感じていたからである。下記に編者である村井および佐伯奈津子が引用した参考文献を列挙する。一体、一方的なのはどちらか閲覧者の皆様方に判断して貰おうじゃないか。

 吉村文成『スハルト「帝國」の崩壊』
 花崎泰雄『インドネシア開放政策下の民主化とプレス〜スハルト支配終焉への助走〜』
 村井吉敬『スハルト体制で獄中20年 〜女性運動指導者スラミ婦人に聞く〜』
 村井吉敬・佐伯奈津子ら『スハルト・ファミリーの蓄財』
 村井吉敬・佐伯奈津子ら『インドネシア〜スハルト以後〜』

 勿論、当方の村井・佐伯批判こそが一方的ではないか?と思う人もいるだろう。その疑問は正しい。その疑問を前提にして、本書をご覧いただいた上で、どちらの言い分に利があるのか判断していただければ幸いである。
 
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