見開き2ページの片側が字で、もう片側がマンガで、ひとつのトピックを説明するという読みやすい形式。マンガはインド神話のガネーシャかガンジーをキャラクターに使っていて楽しいが、理解の助けになるマンガは少ない。マンガの部分だけなら3時間で通読可能だが、本文をじっくり読んでいたのでは難しい。ビジネスと経済で100ページ、歴史と外交に30ページ、宗教や習慣が40ページ、娯楽と日本との関係が35ページの内容。そのうち半分はマンガなので、正味はこの半分。この本は、インドでビジネスを展開しようとする人向けだが、2005年の時点の動向を伝えているため、出版から6年経った現在(2011年)、経済を扱った部分は改訂が待たれる。地理的情報は、ほとんどなく、せっかくマンガという図を使っているのに、主要都市やガンジス川の位置すらも示されない。たとえば州政治の話が書かれている項では、インドにいくつ州があって、それがどこに位置するかなどが書かれていない。観光地の情報は殆どなく、観光目的には不向き。ビジネスに偏った内容ではあるが、その他の情報はファッションや映画など多岐にわたっているので、大抵の読者は楽しめるのではないかと思われる。最後に、副題にある“BRICs”という用語は一度も本文にはでてこないので、この本の題名は“インドの経済(ビジネス)のことが数日でわかる本“としたほうが適当。