素朴でごく自然なスタイルで、思うがままに書き綴られた本です。
タイトルにあるがごとく、著者がインド・バラナシに出会い、現地の人びととの触れあいの中で、その内面に魅了されて、”暮らして、働いて、結婚した”という顛末記を語ったものです。
読みやすく、その内容の中にすっと入り込めて、著者の飾り気のない素直なこころの中を感じ取ることができます。
インドのすべてを受け入れ、どっぷりと浸かり、その中での生活ぶりは、大河ガンガーのごとくスローペースが漂う流れに身を寄せ、その地で気づいた”インドとの相性”というものを感じたことが伝わってきます。
制度・仕組み・慣習と簡単にはいかないインド女性との結婚への道ははるか遠いもの。
その結婚の許可が出た瞬間の声には、涙腺を押さえきれないグッとくる感動が待っています。
インドを語る本はたくさん出版されています。
概ねは、不衛生で騙されやすいとか、人と動物が共生しているとか、エキゾチックな摩訶不思議な要素を紹介したもの、もしくはBRICsという経済発展新興国やIT、ソフトウェアといった先端技術を紹介したものです。
しかしながら、本書はそれらとは一線を画し、心底インドという国を正として馴染んでいるというところがユニークです。
ずっとずっといつまでも、シアワセな家庭を築き上げていただきたいとエールを送ります。