本作は今年公開された第4作も含めてシリーズ中、いちばん面白い
作りになっていると思う。
キリストの聖杯と浚われた父親の行方を求めて再び危険な冒険を
繰り広げるというのが基本的なストーリーである。
しかし、ストーリーというよりも、とても興味深くて楽しいシークエンス
が盛り沢山だというのが、この作品の特徴だろう。
例えば、冒頭ではインディがなぜヘビが嫌いなのか、なぜ鞭を使うようになった
のか、なぜ顎に傷があるのか、なぜあの帽子を被るようになったのか、その顛末が
描かれているし、中盤でひょんなことから総統ヒトラー本人からサインをもらっち
ゃったり(6月のTV放映ではカットされていた)、傘で鳥を追っ払って追撃機を
やっつけてしまう部分など・・・。
ショーン・コネリーの父親役のキャラもいい具合に設定されていると思う。インディ
とは対照的にデスクワーク派であるし性格もお堅い(因みにネズミが嫌い)が、火の点いた
ライターを床に落としてしまったり、誤って乗機の尾翼を撃ち壊しちゃったり、多少
おっちょこちょいな面もあり笑える。 ジョーンズ親子のやりとりは本当に画になって
いて楽しい。
終盤、聖杯を必死の思いで手にしようとするジュニアに対し、父が諦めなさいと諭す
シーンに絆を感じてしみじみとする。 そんなちょっとした感動もある。