「クラブみたいなハコで、DJやダンサーみたいな男の子が接客してくれる店が
あるといいのに。」
フリーライター高原晶の言葉に、大手出版社の編集者、塩原が動いた。そうして
出来上がったのが、ホストクラブ「club indigo」だった。そのクラブのホストの
ひとりに、女性殺しの嫌疑がかかる。晶は、塩谷そしてホストの面々たちと、真犯人
捜しに乗り出すが・・・。表題作「インディゴの夜」を含む4編を収録。
軽快で読みやすい。そして何より、ストーリーがいい。また、登場する人物ひとり
ひとりがとても魅力的で、いきいきと描かれている。作品の中を所狭しと駆け回り、
起こる事件を次々に解決していくさまは爽快だ。事件そのものは悲惨だが、作者は
サラリと軽いタッチで描いている。石田衣良さんの「池袋ウエストゲートパークシリーズ」を
思い出させるが、それとは一味違う魅力がある。舞台がホストクラブというのも、興味深い。
実質「club indigo」を取り仕切る憂夜にもまだまだ謎の部分がありそうで、この先の
展開にとても期待が持てる。文句なく楽しめる作品だと思う。