インディアンの精神や智慧の世界を、詩や散文的な本の中から得る事はとても沢山ありますが、この本では、それ等で得る感覚的印象が、より精神の神髄にしみとおってゆく感じがしました。口述をしているレイム・ディアーの、メディスンマンとしての旅を何となく一緒にしているうちに、同じ場所へ辿り着いていた感じです。口述を文章編纂しているア-ドス氏も、レイム・ディアーの語りと感覚に対して独善的な判断がなく、とても忠実だと感じました。上下巻で、所によっては進みが遅くなる事もありましたが、全体では一気に読んでしまいました。レイム・ディアーが、あたかもすぐ側で語っているかのようです。