インターネットは進化速度が非常に早いため、こういう本もすぐに陳腐なものになる。歴史的視点でインターネットを知りたい人は前作と合わせて読まれるとよい。
インターネットの技術論よりもむしろネチケットに近い観点から書かれている本。セキュリティ概念とかPGPの成立過程の話も少しは出てくる。でも、あくまでも簡単な概略であり、技術論ではない。
私にとってはトラフィック分散の技術の話が興味深かった。印象に残ったのは教育分野への応用の話。学生のレポートをWWWで公開すると、総体的に質が上がる、というが、クラスにはどうしても書くのが苦手な学生もいるはず。そういう一部の不利益者を追い込んでいいものか、どうか。べた褒めでインターネットを持ち上げるわけにもいかない。不満な点は新しい経済モデルともいわれるオープンソースの動き、ボランティアベースで運用されているパソコン難民救済プロジェクト等の話を読みたかった。今後の情報化社会を占う重要視点なので。