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インターネットで日本語はどうなるか
 
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インターネットで日本語はどうなるか [単行本]

西垣 通 , ジョナサン ルイス , Jonathan Robert Lewis
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

IT(情報技術)の急速な発展,政治的・経済的グローバリゼーションによって,地球上の言葉は大きな変質を迫られている.本書では,インターネット上の多言語情報処理や機械翻訳など,コンピュータ技術の現状と方向性を分かりやすく紹介し,21世紀の言葉のゆくえを探る.サイバースペースは果たして「英語の空間」なのか.

内容(「BOOK」データベースより)

昨今、改めて論じられる「英語公用語化論」。そもそも日本人にとって英語とは何なのか。21世紀にいかなる言語は広がり、いかなる言語は消えていくか。本書では、IT(情報技術)の急速な発展、政治的・経済的グローバリゼーションによって、大きな変質を迫られている「われわれの言葉」のゆくえを、英語との関係、インターネット多言語処理環境、さらに機械翻訳など最新のコンピュータ技術の動向をふまえて論じる。世界中を巻き込んで、いまホットな論争を呼び起こしているテーマのイロハを、誰にも分かりやすく、丁寧に説明する絶好の概論書。

登録情報

  • 単行本: 250ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2001/3/26)
  • ISBN-10: 4000221078
  • ISBN-13: 978-4000221078
  • 発売日: 2001/3/26
  • 商品の寸法: 19 x 13.6 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 492,839位 (本のベストセラーを見る)
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By T___T
形式:単行本
本書は二人の著者が別々の論点を述べていて、西垣氏は英語公用語化論からコンピュータの多言語処理問題を、ルイス氏は自動翻訳とインターネット上の掲示板などで言語を異にする人々が意見を交換する方法などを論じている。両者を別々に読んでも問題ないと思う。

まず西垣氏の論点から。日本人にとっていちばん問題なのは、モノリンガリズムに凝り固まっていることである。「内では日本語、外では英語」という短絡的思考に基づいた英語公用語化論と、排外的心情によって日本語だけを擁護しようとする反対派。主張は正反対でも、根底がモノリンガリズムであることに変わりはなく、その意味で両者は同類項である。「英語は人口の1%ができればよい」と書いてあるが、この本の本論でもないし、本音でもない。筆者が本当に言いたいのは、まず自分達の中に抜き難くあるモノリンガリズムと、そこから現れる、日本語と英語「だけ」を特別視しようとする意識に気付け、ということである。そのモノリンガリズムを乗り越えなければ、日本語も日本文化もグローバル化に押されて衰退してしまうだろう。モノリンガリズムに替わる新しい思考として、「クレオーリズム」を挙げているが、この点を考えるには本書だけでは不十分だろう。これは今の日本人に課された難題である。

次にルイス氏の論点。自動翻訳については、現況と展望を分かりやすく伝えているが、それよりも、「英語=国際発言力」ではないこと、「利害が対立していたが意思を疎通できたので解決した」という事例がほとんどないこと、などを重視したい。「英語さえ出来れば」という思考の浅さが分かる。ルイス氏の議論は、自らの体験に基づいていて、具体的である。

とにかく、日本語の今後に興味のある人にはためになる本であろう。

このレビューは参考になりましたか?
10 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本|Amazonが確認した購入
 「インターネットで日本語はどうなるか」は「どう変化するか」という意味ではなく、「日本語は劣位になるのではないかというのは杞憂、これからは多言語時代」という主張で、これは大方の納得する所であろう。  ただ「国内は日本語、国際は英語」という単純発想を否定する反英語万能論と、二三の実例記載がある英語優位の現実認識との折り合いが充分提案されていないために、読者は混乱しやすい。英語第二公用語論への反駁に代表される反英語万能論の筆力が勢余って反英語論に聞こえ易い箇所があるためなお更である。  英会話は人口の1%を教育すれば実用上充分という。それが教育なら、英読本、枕草子、三角関数は何%に教育すれば充分なのかと読者は悩む。  機械翻訳など技術の優れた紹介が光るが、技術解説書として読みたかった気がする。
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By 茶々丸 VINE™ メンバー
形式:単行本
昨今、小学校での英語教育の是非を巡っての論議が盛んである。この状況が生まれる以前に刊行された書物の中の1冊である。
内容は大別して2つの柱から構成されている。
(1)『公用語』とは何か
(2)情報がボーダー・レス化する中での『記号としての言語の未来像』
  である。
着目したいのは(1)の『公用語』の意味である。著者(西垣通氏)によれば言語には3つの位相があり、それぞれ
(A)国語……民族の言葉(或いは自然言語としての言葉とも呼びうる)
(B)国家語…国家が法律で規定する自然言語の種類
(C)公用語…国家語をより具体的な形で運用する手段
となる。
こうした『言葉のあり方』から考えてみた場合に、果たして『英語=公用語』の論理に果たしてどれほどのメリットがあるのか、との問いかけがなされる。
また共著のジョナサン・ルイス氏からは『ネイティブ・スピーカーの役割』を再検討する必要性、が提起される。
それは日本が近代国家として歩み出した明治時代の教育政策(教育令に見られる“村に不学の戸なく、家に不学の子なし”の思想)以来継承してきた『一斉方式』に基づいた『英語公用語化政策』が導入されることへの懸念に基づいている。(考えてみれば、お上の決めた言葉以外使ってはいけない、との発想にはゾッとするモノがある)
例えは異なるかもしれないが、書家の手島右卿氏の作品『崩』を目にした外国の若者が“物が崩れるようだ”との感想を述べたエピソードもある。コミュニケーションの1つの手段として言葉を考えた場合、そこには“話し言葉”と“書き言葉”の別があるように、言葉は使われる場面場面によって機能も役割も異なり、使う人によっても異なる。全てを一括りにして議論して結論を出そうとする姿勢こそ問題である、とする両氏の指摘には傾聴すべき部分が多々ある。何も経済効率や国際競争のためにだけ言葉はあるのではない。
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