一ヶ月遅れで店で購入して、ようやく全員クリアしました。実は、購入前は「某作品のパクリ」という風評に流されて、二の足を踏んでいたのです。
とんでもありません。すばらしい作品です。どのシナリオも筋が一本通っていて、しっかり展開構成がなされています。シナリオのバックグラウンドが良く練られている証拠です。音楽も秀逸で、エンディングのボーカル曲にはほっとさせられました。各キャラクターのキャスティングもツボをおさえています。個人的には、桜花シナリオを一番に・・・、と言うべき所かもしれませんが、私の場合は芽依子シナリオを一番にしたいですね。極限の運命に始まる、数百年の途方も無い孤独を乗り越えて、やっと手にした幸福。素直に感動しました。さすがに泣きは入りませんでしたが、本当に彼女のエンディング時の笑顔には、ほっとさせられました。
しかし、同時に、この「出雲彼方」という主人公には、表現の仕様の無い好感を持ちました。たいていのゲームでは、「おまえなぁ・・・」という人物ばかりなのですが、このキャラクターにはそういったものを感じませんでした。私は男ですが、「こんな友人が一人いたら、影響されそうだな」と思いました。偏見を持たず、純粋で、どこか頼りないが、大切なものを命懸けで守る勇気を持った人物。現実には、なかなかいないでしょう。
是非一度プレイされて下さい。本当に良くできた作品です。このゲームは、いわゆる「萌えゲー・ギャルゲー」といったジャンルに含まれるかもしれません。しかし、私はそうは思いません。実際、購入動機はキャラクターでも、メーカーでもありません。大袈裟な言い方かもしれませんが、殺伐とした現代とは180度違った世界を求めて買ってみたのです。そして、大正解でした。桜の季節に購入時期を合わせたのも正解でした。文句無し、星五つ!