ヒロインは3人で、簡単に言えば幼馴染、OL、謎の少女、そして主人公は名無しとADVではかなり珍しい設定。
まず幼馴染はプレイした人なら誰でも感じたと思いますが、「何だこいつ!?」と思うような知的障害者も同然の奇天烈な喋り方。
更にOLですが、「お前馬鹿か?」と言いたくなるような天然ぶり・・・この女は頭は成長せず胸ばかり成長しているなとしか思えない。
このゲームが発売したのはもう6年以上も昔の話・・・とは言え、私は去年の5月に中古で購入しプレイしたのですが、上記の通りふざけたキャラクターばかりで、こりゃ完全に滑ったなと、ため息をつきました。
しかし、残る1人のヒロイン(和辻 綾)のストーリーだけは当たりでした。
ある朝、いつもの時間、駅のホームで電車を待っていたら突如ホームが無人と化し、反対側のホームには単語帳を見つめている謎の少女が・・・
最初はただの幻と自分に言い聞かせながらも、次第に謎の少女の存在に確信を持つ主人公・・・
そこから主人公の綾を探し求める日々が始まります。
誰もが当然のように送る日常の中、決してあり得ない非日常をリアルに感じられて、初回プレイは全く先の読めない展開にドキドキの連続でした。
しかし、DC版からの移植でイベントや台詞が追加されたとはいえ、ストーリーは謎を残したまま終了となっているので、そこが残念でした。
多少ネタばれになりますが、和辻 綾ルートのラストで綾が自分の居場所を探すため主人公に
「ありがとう。私・・・・・・助けてくれて・・・・・・一緒にいてくれて・・・・・・うれしかった」
と別れを告げ、1人で行ってしまうところを、主人公が追いかけ
「綾 行くな。僕と一緒にいよう」
と抱きしめるシーンがあるのですが、あのような非日常の中だからこそ、例え他に誰もいなくても「僕には君がいて、君には僕がいる」といった感じで、個人的には凄く印象深いシーンでした。
興味のある方は是非プレイしてください。
お勧めできる作品です。