右脳訓練の一環で、速読まで手を伸ばしただけの作品ではないかと思い、
あまり出来は期待していなかったのですが、思いのほか良く出来ています。
視線移動トレーニングや視野拡大訓練などの基本がしっかり入っていて、
その上で勝手の良い訓練が用意されていて、かなり役に立ちます。
市販されている速読教材は、大体2倍〜3倍速しか身に付かないものが多いですが、
本作は5倍〜7,5倍速を目標としていながらも、
25倍速(分間1万5千)読みの私でも結構手ごわいものもあり、
段位認定自体では100倍速越えも用意してあるようです。
ただ難点を挙げると、理解力を高レベル(90%〜100%)で要求する設問しかなく、
まだそのレベルに達していない状態での上達具合が把握しづらいため、
上達を実感できずモチベーションが低下しやすいです。
また、そのせいで理解力を保つために、肝心の速度を上げる練習が奥手になり、
上達を阻害するような印象を受けなくもありませんでした。
上達の具合をグラフで確認し、継続する気が出るような仕組みも無く、
特に速読を身に付ける上でのトレーニング知識というか、解説がないので、
効果的な練習方法や目の使い方などが、分からずに終わってしまうかも知れません。
(例えば、なぞり読みでは、目の動く速さ以上には速く読めません)。
ちなみに速読は、昨日今日で突然出来るものではなく、スポーツと同様、
自己鍛錬によって向上していく、「技能」です。
2倍速程度なら、早い人なら1週間、1ヶ月やれば3〜5倍には届くでしょう。
3倍とはすなわち、ほかの人より2冊余計に本が読め、3倍の知識が得られる事です。
身に付けるには努力が必要ですが、身に付いたら一生役に立ちますよ。