小学生のときにテレビで放映していたのを観てしまい、それ以来軽く吸血鬼コンプレックス?になった私だが(笑)、年をとるにつれ克服して今回再びこの映画を観るに至った。やはり吸血シーンなどでで血生臭く残酷と思われるものがあったが、エロさの方も小学生には問題だった(笑)まずストーリーは始まりから最後まで主人公・ルイの一貫した虚しさが表現されている。人を喰らい生きることへの抵抗と罪の意識、いつまでも生きながらえることの恐怖、終わらない闇…死を迎えられる人間はある意味幸せだとさえ思ってしまう。孤独な心をクローディアとの愛が救うが、ついにはそれさえも失ってしまう…生きる意味を見い出せ無い虚しさは人間にも共通するものがあると思う。孤独と愁いに満ちたルイはどこか儚げで、美しかった。このルイと対照的な、吸血鬼として純粋に獲物をむさぼる悪魔的美しさを持つのがレスタトだが、トム・クルーズがこの役にベストマッチだった。ゾッとするほど綺麗だった。あと、クローディアはまさにお人形。演技も素晴らしい。また、音楽が耽美な感じで嘆きを誘い、ラスト以外は良かった。ビデオの箱の裏側の『この暗闇は、永遠の光に満ちている』という言葉がどういうことなのか、未だに分からないけれど、単なるホラーではない面白い作品だった。