2009年竹書房から出た「赤い妹」の路線を継いだ恐怖漫画集です。
収録作は以下の通り。
零夜:カイタラシヌ
一夜:染み
二夜:増殖
三夜:敗北
四夜:自分検索
五夜:赤い妹事件
六夜:家で…
七夜:家で…その後
八夜:来訪者
九夜:終電
特別読切1:話しちゃいけない
特別読切2:圏外怪談 妹(原作:木原浩勝)
webコミック・サイトの「電撃コミックジャパン」に連載された1-9話に、2010年に竹書房から出たホラー特集誌「サムケ」に掲載された2話が収録されています。
合間を真贋の程は解りませぬが作者の実体験として語られる怪談コラムが載って居り、弥が上にも恐怖心を煽ります。
比較的画風を変える外薗氏にしては、「幕末狂想曲RYOMA」時のユーモラスなキャラクター・デザインが残って居り、人物・絵自体が醸し出す怖さは余りありません。
中山 昌亮氏が広めた歪な怪異をリアルな背景に混ぜて描く方法や永久保貴一氏の様に作者本人が作中に登場する話等才人らしく様々な手法を駆使していますが、氏の力量でしたらもっと怖く出来るのではないか、と思います。
本単行本内では怖さを追求した作品よりはユーモアを塗した話の方が楽しく読めました。
2巻以降の刊行が予定されているので次巻に期待致します。