本書は文字通り近年ミクロ経済学で注目されている「インセンティブ」に関して取り扱った
ものです。もう少し一般的には
・エージェンシー問題
- 会社運営・公共事業等において、株主/資金提供者を裏切らずに執行役員が運営するか
・外部不経済性
・オークション - オークションの形態、どれが一番売り手に有利か
・不完備契約 - 内容を完璧に契約書に書ききれない場合、だれが決定権を持つ/支配するか
といった内容を取り扱います。
スタイルは日本の大学の教科書のようですが、海外の著名な書籍の抄訳のような一般的な教科書
とは異なり、丁寧に書かれています。取り上げる内容(例)も、日本のものをいくつか取り上げて
おり、インセンティブに関する欧米の書籍と同等の内容を、日本向けに丁寧に書き下ろした感じ
です。経済学を専攻/勉強している人が読んでもかまいませんし、コーポレート・ガバナンスに
興味のある/会計専攻の人が読んでもかまわないでしょう。
注意点として、ミクロ経済学及びゲーム理論の基礎的な部分を既に理解していないと、理論的な
説明について行くのが難しいかと思います。(初歩的な説明はありません。)そのため、経済が
全く分からない人には向きません。