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インストール (河出文庫) [文庫]

綿矢 りさ
5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (52件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

商品の説明

第38回(2001年) 文藝賞受賞

内容(「BOOK」データベースより)

学校生活&受験勉強からドロップアウトすることを決めた高校生、朝子。ゴミ捨て場で出会った小学生、かずよしに誘われておんぼろコンピューターでボロもうけを企てるが!?押入れの秘密のコンピューター部屋から覗いた大人の世界を通して、二人の成長を描く第三八回文藝賞受賞作。書き下ろし短篇を併録。

登録情報

  • 文庫: 192ページ
  • 出版社: 河出書房新社 (2005/10/5)
  • ISBN-10: 4309407587
  • ISBN-13: 978-4309407586
  • 発売日: 2005/10/5
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.7  レビューをすべて見る (52件のカスタマーレビュー)
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By さるきち VINE™ メンバー
形式:文庫
「あんたにゃ人生の目標がないのよ」
朝子は登校拒否を始めた。母親には内緒で。学校に行くと見せかけ、母親が仕事に出たのを計らって家に戻る。そうして、何もせず、ぶらぶらとした生活を送っていたところ出会った賢い小学生、青木かずよし。彼は朝子に、あるネットビジネスの話を持ちかける。ボロ儲けのその商売とは…風俗チャット嬢。かずよしは、ネクマ(ネット上で性別を偽るヒト)としてチャット嬢をやっていて彼が学校でいない昼間、朝子に変わってほしいというわけだ。押し入れに隠したパソコンでカチカチカチ…と、キーを押し日常会話から時には淫らな会話まで訪問してくれたお客さんと対話する。

朝子の無茶っぷりと、12歳にしては大人過ぎるかずよしの、二人のやりとりには純粋な可笑しさがある。彼らを取り巻く環境・人間は単純でいて独特で、奇想天外の展開は非常にテンポよく、あっという間に読めてしまいます。
そして、一見、何の共通点もない朝子とかずよしですが、二人はココロの奥に同じような悩みを抱えていることが徐々に感じられてきます。

朝子は17歳。人生の目標なんて、まだ見えなくてもいい歳だとさるきちは思うんだけど、冒頭の母親のセリフはキツイ。家族ともなれば、遠慮もなく、思ったことをすぐ口にしてしまいがちだけど、何気なく発した言葉が子どもにとって致命的な損傷になることだってある。彼女らは動揺し、深く傷つき、目標を見つけようと奔走したり、
もしくは、現実逃避したりしてしまうのだろうな、と思う。

表現することは正しい、でも、その表現方法はたくさんあるんですよね。著者の次作が楽しみになる一冊でした。
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
「インストール」
不登校になる理由が曖昧なのも、母親が不登校に気づかないのも、少年の母親に追求されないのも、
説明がないところがかえって現代社会が抱える漠としたきしみのようなものを現わしている気がする。
明確な理由はないけど、なんとなく不満、
なんとなくだるい、なんとなくやる気が出ない。
総じてなんとなく不安というのは、現代人の多くが多かれ少なかれ感じている事だと思う。

最後、不思議なアルバイトから自然と撤退していく二人には、そんな不安な社会の中でも前へ進めるんだよというちょっぴりの希望が感じられて、そこがなんとなくいい。
このレビューは参考になりましたか?
43 人中、28人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
まっさら 2005/12/19
形式:文庫
読まずギライを告白せねばならない。

彼女が芥川賞を受賞した折の感想。

「かあ、話題作りか。これでオッサンオバサン連中はきつくなったなあ。

文学なんてオッサンオバサンが若者にアドバンテージを誇れる数少ないジャンルだったのに。」

若者の文体、若者の日常、若者の価値観、そうしたものが主流になると

もはやオッサンオバサンには勝ち目が無い。

英語を学んで、ようやくスタートラインに立てるという絶対的なディスアドバンテージを抱えている日本の学者や研究者のように、異国に近い若者のそれを理解してから勝負しなければならなくなったオッサンオバサンはもはや文学からも見放されたと。

文庫化した。

さすがに批判するのなら読んでからだと思う。

399円は安い、だまされたと思っても腹が立たない。

買った。読んだ。

大騒ぎされていた文体に関しては特に新しいものを感じなかった。

が、ナチュラルだと思う。

すうっとからだに溶け込んでいくようなナチュラルな文体。

もしかしたらそれが新しいのかもしれない。

人が

死なない。

これはポイントが高い。

突拍子も無いような事件が起きない。

これもポイントが高い。

そして何より感心させられたのは

価値観のお仕着せが一切無いこと。

若者にありがちな「私はこうありたい。」「社会はこうあるべきだ。」

という価値観の提示が一切存在しないのだ。

それがこんなにも心地よいことだとは思わなかった。

思うに綿矢りさはよほど大人たちから価値観を(肯定的にも否定的にも)提示されること無く育ったのではなかろうか。

そうした人物が自ら価値観を創設すると、勘違い野郎ができあがるのだが、

彼女はその正極の位置にある。

いや おそれいった。

素敵な作品だった。

表題作もよかったが

併録の 「You can keep it.」がたまらなくよかった。

彼女は素敵だ。
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最近のカスタマーレビュー
楽しめました。
電子ブックリーダーの「お薦め」欄に出ていたので、電子版を「ダウンロード」してみました。... 続きを読む
投稿日: 1か月前 投稿者: ainosuke
蹴りたい背中よりもインストール
蹴りたい背中の山田詠美やよしもとばなな的な所がなく、こちらは町田康的なところがある作品。YOUなんとかは酷いですが、インストールはよい出来です。軽いと云われようが... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: abicedada
中盤から一気に読んだ!!
最近はあまり読んでませんが、私は本が大好きです。
その中でも一気に上位に来てしまいました。
やっぱ・・・賞を取るだけありますよ。... 続きを読む
投稿日: 8か月前 投稿者: amazon花子
何も言いたいことがないのがいいんじゃん。
何が言いたいんだ、この作品は。

という感想が多いようだ。... 続きを読む
投稿日: 17か月前 投稿者: ニャッキ
これが一番好き
おそばせながら、、、著者の他の三冊を読んだあとの初インストール。何でこんなにスムーズに言葉運びできてるんだろう、しかも何で破綻がないんだろう、何で何で??17さい... 続きを読む
投稿日: 18か月前 投稿者: ナナ
多分に過大評価のような・・・
読後感は何もないです。読んでる途中で早く終わんねえ
かなあ、と思ってました。「蹴りたい背中」よりは若干... 続きを読む
投稿日: 18か月前 投稿者: 和尚
案外良くできていると感じました。
高橋源一郎さんが絶賛していたので、いまさらですが、読んでみました。
とても読みやすい文章で、一時間ほどで読み終えることができました。... 続きを読む
投稿日: 22か月前 投稿者: どれみ
何を書いてるのかわからない
他の方のレビューで「文体、文章がよい」とありますが、
僕は何を書いてるのかさっぱりわかりませんでした。... 続きを読む
投稿日: 23か月前 投稿者: 黒連星
現代における美しい日本語表現
陳腐した生活から抜け出した主人公と小学生がパソコンを通して出会い、風俗チャットのアルバイトを共同で行う。普段とは逸脱した生活を送ることで自分を見直していく様子が描... 続きを読む
投稿日: 2010/4/22 投稿者: h
素晴らしい小説だ
綿矢りさの文章には独特なリズムがある。思わず、マネをしてしまいたくなるけれど、マネする事が出来ないクセになるリズムが。... 続きを読む
投稿日: 2009/9/1 投稿者: 超大作
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