人は論理的に頭で考えて商品を買うのではなく、直感や感情に従って買う。消費者分析を徹底し、客観的なデータで裏づけた商品を開発しても、それが売れるとは限らない。むしろ、数字では表せないような奥底にある気持ちや感情を探り出すことが必要。感受性と直感を研ぎ澄まし、ゲーム感覚でインサイトを見つけ出すべきと説明する。
インサイトをとらえた成功例も紹介する。あるスキーリゾートでは、冬の間中、「クリスマス」を演出することにより、ロマンチックな気分を楽しみたいカップル客の人気を集めている。最近、繁盛している居酒屋は、部屋を細かく区切って個室化した店が多い。大人数で宴会をするより、少人数の仲間とゆっくり話がしたいという若者のインサイトに対応したものだ。
ケーススタディーでは高級アイスクリーム市場を作り上げたハーゲンダッツ、替え刃式カミソリで60%のシェアを握るシックを取り上げる。両社が発見したインサイトと、それに基づいたマーケティング戦略の概要を示す。
(日経ビジネス 2005/04/04 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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今までにマーケティングをやったことがあり、「痒いところになかなか手が届かない」と感じてきた人には、非常に役に立つ。理論的に正しいだけでは、なかなか成功しないからだ。
その一方で、マーケティングを担当しはじめたばかりの人にはどうだろう。
著者は、今までのマーケティング理論を踏まえた上でインサイトを取り入れているのだろうが、基礎のない人がインサイトだけを取り入れると、危うい感じがしてならない。
マーケティングの初心者にもわかりやすく丁寧に書かれている点には好感が持てるが、理論的な分析があった上で直感が大事といった展開の方が良かったのではないだろうか。
主にハーゲンダッツとシック(剃刀)のCMをインサイトと... 続きを読む
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