私は、ブリテン島の「イングランド」「スコットランド」「ウェールズ」という区分けが、いったいどういうふうに出来たものなのか、ずっと知りたかったのですが、今までなかなかわからなかったのです。
そしたら、たまたま本屋でこの本をみつけました。カエサルとかの「ローマ時代」からスタートする、はっきりした文献や物証はほとんどない、なかば「伝説」に近いイングランド「前史」の本です。
ケント、イーストアングリア、ノーサンブリア、マーシア、ウェセックス、エセックス、サセックスの「七王国」について語られるこの本は、現地の「古事記」や「日本書記」のような、伝説と歴史の境界線にある資料をもとに書かれていて、史実としての正確さは別にして、すごく面白いです。(ウェールズやスコットランドの言語が英語と違うのも、こういうことです、と順を追って語られていきます。)
こういう「前史」の話は、遺跡や文献の新発見がない限り、解決はつかないし、この本にかかれている内容も、研究されてるかたたちの間では、きっと賛否両論あるのではないでしょうか。
(でも、まったくの歴史の素人の私には、この本はとても面白かったです。)
文章はやわらかく、とても読みやすい本です。