数年前にアン・リー監督の「ハルク」を観たイメージが強く、本作もずっと観る気が起きないでいた。今回2枚組が廉価でリリースされたので購入したが、面白いじゃないかこれ!何よりも前作の持つダーク感=重さを払拭して、完全なアクション映画に徹しているところが買える。ストーリーは「キングコング」+「サンダ対ガイラ」みたいだが(笑)、エドワード・ノートンと敵役のティム・ロスが抜群にいい。ふたりとも変身もの(?)は初めてだが(正確に言うと「ファイトクラブ」は変身ものだが・・・)、メイキングを観るととても楽しそうなのが可笑しい。リオでの追想劇は「007」みたいだったが、この辺は正統派アクションの香りもする。これがオトナが観ても退屈しない理由だろう。リヴ・タイラーとの恋愛シーンも僅かで、とにかくツッ走る作品だ。前作の方が確かにテーマ性を感じたが、まず映画は面白くなくちゃいけない(笑)。そういう面では「段違いの」娯楽作だと思う。心拍数が200を超えるとハルクに変身してしまうことや(ウルトラマンの3分タイマーみたいな時計の使い方が秀逸)、冒頭の3分で一気に映画「以前」のストーリーを語ってしまう作り方にも感心した。本ソフトはDVDだが、ソニーピクチャーズだけあり素晴らしい高画質なのも嬉しい。配給先そのままユニヴァーサルから発売されていたら、こうはいかなかったと思う。最後にトニー・スタークが出演したのも楽しいサプライズだった。特典ディスクにはメイキングなどが収録されている。星は4つです。