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インカ帝国地誌 (岩波文庫)
 
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インカ帝国地誌 (岩波文庫) [文庫]

シエサ・デ レオン , 増田 義郎
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

一兵士として現地に滞在したシエサが九年の歳月を費やして完成した「アンデス百科」ともいうべき大著『ペルー記』の第一部。コロンビアからチリに至る地域の自然、人文、特に民族誌を収録。旧インカ帝国の高度に洗練された文化を驚嘆しつつ記録している。

登録情報

  • 文庫: 632ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2007/11/16)
  • ISBN-10: 4003348826
  • ISBN-13: 978-4003348826
  • 発売日: 2007/11/16
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By エパメイノンダス トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
シエサが9年の歳月を費やして完成した「ペルー記」の第一部を全訳したもの。
(ちなみに、「ペルー記」は全四部構成で、第二部は「インカ帝国史」として岩波文庫に収録済み)
まずはコロンビア、エクアドル、ボリビア一帯について書かれており、そこに住むインディオたちへの嫌悪感、蔑視を隠すことなく表している。とりわけシエサが嫌悪していたのが人肉を食べる習慣で、「神が自らの手で彼らを罰する事を望まれ、行われていたことをお許しになったのである」と、インディオを征服し虐殺したことを是としている。
しかし、これもインカに足を踏み入れると一変。シエサが足を踏み入れたときには既に滅ぼされた文明社会の残滓ではあったが、自分たちと比べて勝るとも劣らない文化・文明があったことへの驚嘆と賞賛へと変わって行く。インカを知りたい、復元したいという願望が彼にベルー記を書かせる原動力となった。
そして、彼はこう書く。「私はエスパニャ人たちがこれらインディオたちに加えた圧迫、殺戮、虐殺を承認しない。エスパニャ人たちはこの民族の非常な美徳と気高さを見ることなく、彼らを残虐に扱ったのである」
本が出版された翌年、シエサは36歳で死去する。
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形式:文庫
作者はシエサは、13才でスペインから南米に渡り、兵士として17年間をその地で過ごし、パナマ運河から南米の西海岸のほとんどを訪ねた。
スペインに帰国後、1552年に本書となる『ペルー記』の第1巻を出版したが、不幸にもその2年後に休止した。
まさに、この本を書くために生まれてきたような、そんな人生だった。
彼が直接訪れた南米の町について、その土地の様子、人々の服装、農産物、宗教などを、克明に記している。
シエサ自身は、同じスペイン人たちの虐殺について、批判したり、原住民の食人の習慣について、紹介しながらも、それを弁護したり、
キリスト教としての信仰心は深く持っているが、現代人と変わらない、バランス感覚を持った人物だったようだ。
決して高尚な思想が語られる訳ではない。劇的なエピソードが溢れている訳でもない。
ただただ、それぞれの町の様子、人々の暮らしが語られる。
それだけに、当時のその地の状況についての、驚くべき、貴重な記録となっている。
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