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イワン・デニーソヴィチの一日 (新潮文庫) 文庫 – 1963/3/20


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登録情報

  • 文庫: 278ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1963/3/20)
  • 言語: 日本語, 日本語
  • ISBN-10: 4102132015
  • ISBN-13: 978-4102132012
  • 発売日: 1963/3/20
  • 商品パッケージの寸法: 15 x 10.4 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (29件のカスタマーレビュー)
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カスタマーレビュー

5つ星のうち 4.6

最も参考になったカスタマーレビュー

50 人中、42人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 Edgeworth-Kuiper Belt 殿堂入りレビュアートップ10レビュアー 投稿日 2008/8/4
形式: 文庫
「おい、赤軍水兵諸君、がんばれよ、外は絶対零下三十度だぞ!」「こんな日が、彼の刑期のはじめから終わりまでに、三千六百五十三日あった。閏年のために、三日のおまけがついたのだ...」。

旧ソ連の田舎の中学校の無名教師がノーベル文学賞に輝くことになった名作中の名作である。それだけのことはある。とにかく、すごく面白い。一瞬のスキもなく、読者を極寒のシベリアに引きずり込んで離さない。中身は200ページ程度だから、そんなに時間はかからない。そして、残るものは重い。

ソルジェニーツィン氏が死去したというニュースが本日流れた。89歳。激動の人生を駆け抜けた旧ソ連の反体制派の象徴だった。「収容所群島」や「ガン病棟」も面白かったが、一冊となるとやはりこの作品だ。冥福を祈りたい。
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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 gaki15 投稿日 2012/2/15
形式: 文庫 Amazonで購入
読み終えた後にそっとため息をつき、カバーのしわを伸ばし本棚に戻す。
本書にはこんな魅力があります。

最初に読んだのはもう30年前になるでしょうか。大学に入学したての時。
当時の本書の読後感は、まるでヘミングウェイのような筆致、というもの。
乾燥した淡々と綴るイメージがありましたが、30年を経て読み直すと、
乾いた印象よりもむしろ、「主人公の内面を押し出した」作品でした。

ヘミングウェイの「淡々とした乾いた文体」が好みなので、当時はそう
感じてしまったのでしょう。
何でもない(決して日常空間ではありえないラーゲルの中のことですが)、
主人公の一日をこれだけ濃密に描くことができる作家はほとんどいないでしょう。
それだけは確信できます。
ヘミングウェイの「The two hearted long river」もまた何でもない「釣り」を
描いた傑作。どちらも近代文学の傑作として100年後にも読み継がれていくでしょう。

この小説のあらゆるページにキラ星のように、経験した者のみが表現できる文が
あります。
私には、後半部分のこの文でした。
「今の彼には、ただ熱いばかりでろくな実も入っていない野菜汁の一
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27 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 時代錯誤 投稿日 2004/4/24
形式: 文庫
スターリン下の恐怖政治の批判めいた事柄を手紙に書いたと言ういわれの無い罪で、内務省人民委員部(NKVD)に逮捕された赤軍大尉ソルージェニツイン。死刑執行人に数ヶ月に渡る拷問の後、十数年の強制収容所(ラーゲリ)で過ごした。これは、極寒の強制収容所での、ソルジェーニツィンの生活を基に描いた作品だ。十年の強制労働を科されたシューホフの3653日の中の一日を描いた実話に近いこの作品で、彼はソ連の非情な全体主義体制を描いている。恐るべき秘密警察の支配する、密告と盗聴の中で生きる市民の恐怖と辛酸を、この小説を読む者は気が付くでしょう。全体主義ファシズム国家USSRとスターリンの暴虐は尋常の物ではなかった。人類史上最悪の独裁者であった。人間屠殺者の事実上の犯罪数字は、今も尚深く国立公文書館の扉の中に、或いはKGBの秘密文書局の中に秘匿されて真実は明らかにされていない。いまの擬似ソビエト体制が瓦解し、真に開放された暁には、その秘密文書も太陽の下に晒される時が来る出だろう。その時こそ世界中の人間達は恐怖と嫌悪に顔を引き攣らせる事であろう。共産党独裁的支配のためにフランス革命の恐怖政治を真似たと言うが、スターリンの方法はその千倍もの悪で充満している。

デニーソヴィチのラーゲリでの犬の様な一日は、人間の尊厳を否定した世界である。その中で生きる為には、絶望しないこと常に非情な中に居て
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27 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 茂木健一郎 投稿日 2004/7/25
形式: 文庫
小学生の時、この作品を読み、イデオロギーも政治的な立場も全く関係なく、とにかく面白くて、それ以来10回は繰り返し読んでいる。
題材の選び方、エピソードのバランス、主人公の造型、読後感。どのような視点から見ても、まさに完璧と言ってよい完成度の小説である。
単に趣向が良いとか、文体が良いとかいうだけではなく、世界全体を引き受けるフィロソフィーの深度も含めて、このような完成度に達している短編は、他にジェームズ・ジョイスの「ダブリン市民」などごく少数しかないと言えるだろう。
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41 人中、30人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 投稿者 longmorn 投稿日 2003/11/4
形式: 文庫
元々は高校時代、夏休みの宿題の読書感想文用に購入しました。以来、読み返すこと10回以上、下手な人生論の書よりもよっぽど私を厳しくかつ温かく励ましてくれています。落ち込んだ時や何をしても満足感を得られない時など、この小説に立ち返ります。
舞台は旧ソ連時代の強制収容所。収容されたこと自体が理不尽であるのに、主人公はその中でたくましく前向きに生き抜きます。10年の刑期のうちのたった一日だけが描かれているのですが、その中に、生きる智恵、人生を楽しむコツ、みたいなのがちりばめてあります。
悲惨な一日なのになぜか心が温まり、最後のページでは「幸せってなんだろう?」と思わずにはいられません。
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