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イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ (光文社古典新訳文庫)
 
 

イワン・イリイチの死/クロイツェル・ソナタ (光文社古典新訳文庫) [文庫]

トルストイ , 望月 哲男
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

■いま読みたい人間の「死」の秘密、トルストイの後期代表作、待望の新訳

トルストイの文体が持っている「音とリズム」を日本語に移しかえることを意図した新訳。近代小説への懐疑をくぐり抜けた後の、新しい作風を端正な文体で再現する。

内容(「BOOK」データベースより)

19世紀ロシアの一裁判官が、「死」と向かい合う過程で味わう心理的葛藤を鋭く描いた「イワン・イリイチの死」。社会的地位のある地主貴族の主人公が、嫉妬がもとで妻を刺し殺す―。作者の性と愛をめぐる長い葛藤が反映された「クロイツェル・ソナタ」。トルストイの後期中編2作品。

登録情報

  • 文庫: 364ページ
  • 出版社: 光文社 (2006/10/12)
  • ISBN-10: 4334751091
  • ISBN-13: 978-4334751098
  • 発売日: 2006/10/12
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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44 人中、37人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
古い小説ですし、そんなに長くもありませんが、圧倒される読後感でした。

帝政ロシアのエリート官吏が、ふとしたことで原因不明の病を得て、まだ若いのに死んでゆく。死に瀕した彼の恐怖・悩み・苦しみは、家族も誰も理解してくれない……「私は死んでゆくのに、世界は私に気づいてくれない」と叫びたくなるような、この断絶感は、帝政ロシアであろうが現代の日本であろうが何千年前であろうが変わらない。怖い小説でした。最期にちょっと救われますが、徐々に死んでゆく主人公イワンの心理描写は全編ホラーでしたよ。

怖いものを読みたい方、おすすめです。ただし、単なるホラーではありません。ガーンとした読後感がもれなく付いてきますので、そのつもりで。ソリッドな恐怖、死への畏敬、日常の安心感といったものがぐらつく瞬間に、なんと文庫本を読むだけでアクセスできます。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By nakajy
形式:文庫
ここ1〜2年考えてていた事だが「死生観」について。私自身も4年前に脳梗塞・脳出血を2ヶ月内に体験した。
今現在も後遺症で両耳に障害が残りよく聞き取ることができない。仕事も以前の1/4位になってしまった。
鬱まではいかないが、怒りやすくなったり、以前と同じようなことをしても疲れてしまったりする。
そんな背景があるからか、「イワン・イリイチの死」を読んで”死”を迎えるとは改めて考えさせられた。
順風満帆で幸せな生活を送っていたのがちょっとした不注意での事故が原因で40代半ばで亡くなる。
やはり、「死」への気付には本人1番悟り苦しみ葛藤していくことになる。どこか人のせいにして家族にも
冷たくあたるようになる。とにかく、いやになってしまうのだ。また「クロイツェル・ソナタ」では、
妻を殺した偶然列車で知り合った男の回想録を聞く主人公。しかし、この男の言っていることも
分かる気がする。結婚感を否定しているが、やはり子供の問題や妻の態度などきっとどの家庭でもある
問題だと思う。発刊がロシア政府が禁じたのもなるほどと思う。
しかし、120年以上も前の作品という感はない。確かに、昭和以降の書き手で人間をモチーフに観察し、
狂気や悩みや不安を描く作品には出会わない気がする。新訳でもっと古典と付き合っていこうと思う。
このレビューは参考になりましたか?
10 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
「内密の用事を先送りしていて、最後にはその用事にとりかかるのだという疑念が頭を離れなかった」(『イワン・イリイチの死』)

この物語は、とあるおじさんが死ぬまでの心の葛藤の話である。

そう書くと、ずいぶんとつまらない話のように思える。

実際、何か起きることといえば、人が一人死ぬだけと言ってもいい。

だが、死ぬ当人にとっては、まさに一大事なわけで。

現実世界には取り立てて変化がなくても、心象世界はまるで嵐の真っ只中のように、目まぐるしく吹き荒れる。

家族や隣人との温度差が、またなんともリアルである。

冒頭はイワンが死んだ後の描写から入るが、読み終わった後にもう一度最初の部分を読むと、「ああ・・・」と思わずうなってしまう。

結局、死ぬ本人にしか、死ぬ気持ちは分からないということだろうか。

息もつけない激しさには、ただ圧倒されるばかりである。

「読みながら、『そのとおり』とか『ばかな』と叫ぶのを、やっとの思いでこらえていた」というチェーホフの評は、なんとも的を射ているように思える。
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この本の価値
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短編小説家としてのトルストイ
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投稿日: 2007/10/12 投稿者: karenina
重い病気になったら読み返すかも?
とりわけ「イワン・イリイチの死」に、深い感銘を受けました。

読者は、死に臨んだ人間の絶対的な孤独の世界にたたき込まれます。... 続きを読む
投稿日: 2007/4/7 投稿者: ベルエキップ
クロイツェル・ソナタの現代性
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投稿日: 2006/12/17 投稿者: maha-rao
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