出版社/著者からの内容紹介
ロシアのレフ・N・トルストイは、『戦争と平和』『アンナ=カレーニナ』などを書いた作家として、世界じゅうでたいへん有名です。そのトルストイが晩年、心血を注いで書いたのが、民話の形をかりた『イワンの馬鹿』をはじめとする作品です。これらの作品には、トルストイの長い人生経験にうらづけられた、人生の真実が描かれています。これらの作品からは、人間のほんとうの生き方について教えられることが多いと思います。本物の文学だけがもつ人間の英知が、まるでダイヤモンドのように、きらきら輝いています。作品をくり返し読むことによって、その深い感動は、心の中に、一生消えずにのこることでしょう。
内容(「BOOK」データベースより)
本書に収められた五つの民話は、トルストイが、かつて自分の書いた芸術的な文学作品をすべて否定し、これこそほんとうの文学だと考えて書き上げたものです。とてもやさしい言葉で書かれていて、だれにでも読むことができるすばらしいものです。優れた文学は、くりかえし読むうちに、しだいにその深い味わいがひとりでにわかってくることにあります。トルストイの民話は、まさにそのような作品です。