イルミネーションの撮影テクニック

冬の風物詩、イルミネーション。1年に1度の輝きを、どうせなら美しく思い出に残したいもの。ちょっとした工夫できれいに撮れる、イルミネーションの撮影テクニックをご紹介。

撮影に必要な機材

【1】 カメラ

カメラはコンパクトカメラ、レンズ交換式カメラ(ミラーレス一眼 / 一眼レフ)のどれでもOK。
コンパクトカメラの場合はセンサーサイズが大きい高級コンパクトデジカメを選ぶと、よりきれいな写真を撮影できる。

レンズ交換式カメラの場合は、イルミネーションで輝く街全体を撮影したい場合は広角ズームレンズ、ぼかしテクニックを用いる場合はF値が明るい単焦点レンズを使うなど、撮りたいイメージに合わせてレンズを選ぶと撮影の幅が広がる。

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【2】 三脚

光量の少ない夜の撮影で起こりがちなのが、手ブレ。手ブレを防ぐために、三脚でカメラをしっかり固定して撮影に臨むと安心。
三脚には色々な種類があるので、自分のカメラや用途にあったものを選ぼう。

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【3】 レリーズ

三脚に加え、カメラのシャッターの開閉を遠隔で操作するレリーズがあるとシャッターボタンを押す時のブレも考慮しなくてよいので、さらに安心。
レリーズには、カメラに直接つなぐタイプのケーブルレリーズと、リモコンで操作するワイヤレスレリーズタイプの2種類がある。
ワイヤレスレリーズの方が、カメラに直接触れることがないのでおすすめ。

<三脚やレリーズを持っていない場合は?>
“大勢の人がいる中、三脚を立てるのは気が引ける”という方や、“もっと気軽に撮影したい”という方は、以下のような方法で手ブレを防ぐことができる。
1. 木や壁に寄りかかったり、手すりなどに両肘をつくことで、身体を固定して撮影。
2. ベンチやテーブルなど高さのあるところにカメラを固定して撮影。
3. レリーズの代わりに、カメラのセルフタイマー機能を使う。
4. 失敗を極力防ぐために、連写機能でたくさんの枚数を撮っておく。

【4】 フィルター

カメラフィルターを使うと、通常の撮影では表現できない作品が撮れる。
ソフトフィルターは柔らかい効果を出したい時に、クロスフィルターはキラキラした光を演出する効果を出したい時におすすめ。

撮影テクニック

ホワイトバランスを活用しよう
今はどのカメラにも付いている、色温度の調整ができる「ホワイトバランス機能」。イルミネーションの撮影では“光”の美しさをいかに表現できるかが重要なので、ホワイトバランスの調整次第で写真の印象が全く異なる。

ポイントは、オレンジがメインの暖色系イルミネーションには、ホワイトバランスの「晴れ」や「曇り」モードを。ブルーがメインの寒色系イルミネーションの場合は「蛍光灯」モードを使うとより効果的。

【暖色系イルミネーション】

蛍光灯モード:美しいが、どこか物足りない印象。

晴れモード:華やかで温かみがありオーナメントも引き立っている。

【寒色系イルミネーション】

晴れモード:白っぽく見えてしまう。

蛍光灯モード:青みが強調され豪華な印象に。

露出補正で明るさをコントロールしよう
撮影場所によっては、カメラのオートモードだけでは目の前の明るさより暗くなりすぎてしまうことがある。そんな時は、露出補正機能を使って明るさを調整すると良い。

露出補正+0.7:周囲にある物がよく見えない。

露出補正+2:全体が明るく、透明感のある1枚に。

より幻想的な写真に挑戦

レンズ交換式カメラを持っている人は、ぼかしテクニックを活用すればより幻想的な写真を撮ることができる。
ぼかしテクニックは、部分的にピントが合っていない部分を作ることによりメインの被写体を引き立たせるテクニックのこと。

ここでは被写体の背景をぼかす方法と、手前をぼかす方法の2種類を紹介する。

背景をぼかす方法
手前にピントを合わせ、背景をぼかすテクニック。F値の明るい単焦点レンズ(目安は2.0以下)か、望遠ズームレンズ(目安は焦点距離200㎜以上)を使い、手前にピントを合わせて撮影すると良い。
ピントを合わせたい対象物と、ぼかしたい背景との距離が大きいほど、ぼけ効果が高くなる。

手前と背景にある木の対比が美しい1枚。

木を真下から写した様子。ぼけた光が幻想的。

手前をぼかす方法
上とは逆に、後ろの対象物にピントを合わせて、手前の被写体をぼかす方法。こちらは、望遠ズームレンズがおすすめ。出来るだけズーム側に設定し、メインの後ろの対象物にピントを合わせる。
手前のぼかしたい被写体に近づけば近づくほど、ピントが合わない部分が多くなりぼけ効果は高くなる。

背景の木をメインで写したカット。

後ろの葉にピントを合わせた絵もおもしろい。

+αの楽しみ方

光を自分で操って、型にはまらない芸術的なカットを撮影してみるのもおすすめ。1年に1度の街の輝きを、思う存分楽しもう。

カメラのフィルター機能で輝きを強調したカット。

幻想的な青の空間を連写で撮影したうちの1枚。

ベンチなど周りにあるものをアクセントにしてもよい。

ツリーに思い切り寄ってみると、迫力が出る。

あえて全面をぼかしてみてもおもしろい。

水面に反射する光もまた美しい。

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