くいもの処 明楽を読んでからヤマシタトモコさんにハマりましたが、これは傑作だと思います。
全ての話が切なさ重視で、グッドエンディングでもバッドエンディングでもない不思議な終わり方をしています。
それが不思議と収まりが良い。
表題作の『イルミナシオン』が一番好きなのですが、好きだけど一緒にいられない葛藤とか、思い通りにならない歯痒さとか
そういった複雑な心境の描写がすごく上手い。
『ばらといばらとばらばらのばらん』(早口言葉みたいだ)は、BLには珍しい女の子が語り手の話です。
好きな男子、赤井に恋する十亀に気付く女の子、中久。この女の子の姿勢がとても格好良い。
「赤井も十亀も自分も嫌いになりそうだ!!いやだ まだ好きでいたい!!」
このセリフには思わず感動。最後のシーンに痺れます。
他にも語り手が5人いる話とか話したいところいっぱいありますが、全部の話のオマケ的な漫画がまた面白い。
本編が切ない終わり方で終わっているのに、笑わせるのかここで!でもいいなこれ!!www って具合でやってくれます。
一度読んだ後に一番最初にあるカラーイラストを見るとそこに含まれた意味を知って和んだり。
Hシーンは少ししか入ってないので、それを目的としている方には物足りないかもしれないですが、
その少しのHシーンがとても色気があって良いです。
長々と書きましたが、オススメです。