「悪魔の生体実験」で撃ち殺された筈のイルザが何の説明もなく当然のようにハーレムの護衛体長になっています。前回同様、ダイアン・ソーンの存在感は時空を超えてイルザが登場しても観客を一瞬で納得させてしまいます。
基本的には「悪魔の生体実験」とストーリーも役どころも変わっていません。相変わらず軍服姿のイルザは絵になっています。そして今回、非常にカッコいいのは、イルザの部下である2人の黒人女。ほとんど裸(パンツのみ)で登場し、ぬるーい空手を使います。2人1組のタッグの空手技で太ったおっさんを倒すところなど、技自体はぬるいのに、異常なかっこよさです。
ハーレムの中の描写も凄いです。デブが売れるというので、無理矢理じょうろみたいな道具で食べさせられる女。そして、アラブ人に買われた女は「歯はいらない」とか言われて、歯を全部抜かれます。直接的な描写はなく、足元に歯がボロボロ落ちて、女のあえぎ声が聞こえるだけなのですが、こういうところが妙に残酷です。
乳房を押しつぶされたり、脚に人食い蟻をたくさん付けられ、骨になったりと拷問シーンも凄いです。
「悪魔の生体実験」はナチで、今回はアラブ。この映画の凄いところは、いろんな偏見を全開にして画面にぶちまけているところです。アラブ人への偏見、女性蔑視、皮膚病(たぶんハンセン病)への偏見が、全く臆することなくあからさまに描かれています。そのあからさまさが衝撃で、そこで倫理を踏み越えているというか、最初から倫理など無視なのでこんなにショッキングなのだと思います。
前作同様、かなり完成度の高い極悪な作品だと思いました。