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イルカ (文春文庫)
 
 

イルカ (文春文庫) [文庫]

よしもと ばなな
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

恋人と初めて結ばれたあと、東京を離れ、傷ついた女性たちが集う海辺の寺へ向かった小説家キミコ。外の世界から切り離された、忙しくも静かな生活。その後訪れた別荘で、キミコは自分が妊娠していることを思いがけない人物から告げられる。まだこの世にやってきていないある魂との出会いを、やさしく、繊細に描いた長編小説。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

よしもと ばなな
1964年、東京生まれ。日本大学芸術学部文芸学科卒業。87年、「キッチン」で海燕新人文学賞、88年、単行本『キッチン』所収の「ムーンライト・シャドウ」で泉鏡花文学賞、89年、『TUGUMI』で山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 253ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2008/11/7)
  • ISBN-10: 4167667045
  • ISBN-13: 978-4167667047
  • 発売日: 2008/11/7
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 296,326位 (本のベストセラーを見る)
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最も参考になったカスタマーレビュー
3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ナツ
形式:文庫
ばななさんの小説と自分の人生がいつも強烈にシンクロするので、いつも読むたび、出会うたびに衝撃を受けます。
この本は、友人が不思議な話だから読んでみて、と紹介してくれました。
女にとって、恋愛とは、結婚とは、妊娠とは・・・?今までの狭すぎる社会の枠にはまっていない、人間らしくて、自由で、平等な、新しい恋愛のカタチがこの小説の中にある気がしました。いま恋愛をしている人、これから結婚しなくちゃと考えている人、或いはこれから母になる人に、新しい人間関係の在り方を、全ての女性に吹き込んでくれる気がします。
ああ、常識にとらわれないで、自分のスタイルで、自分の感じたままに生きていいんだと、勇気をもらえた一冊でした。
このレビューは参考になりましたか?
9 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
生産期の輝き 2008/11/16
形式:文庫
よしもとばななの妊娠出産を、物語として組み込んだ最初の作品だと思います。
何度も書いていることですが、わたしは妊娠出産の体験をしていないので、肝心なところをわかっていないで読んだのかもしれません。
でも、あとがきで「本当に描きたかったのは、妊娠出産ではなくてオカルト」と、ばなな自身が書いているから、きっと大丈夫。

いつもはばななの物語に完全に同調してしまう私ですが、この「イルカ」ではめずらしく違和感がありました。 主人公のキミコが気にしている、好きではないけれどキライにはならないだろうと予感する五郎の年上の女性、50女に気持ちが靡いてしまうのです。

物語の始めのほうでは、五郎と50女は固い絆で結ばれているとなっているのに、50女には五郎だけではなく或る老人とも深い仲で、どっちつかずのところがあって・・・と口調が変わり、最後のほうでは「50女は(愛する)老人の介護に専念し、五郎との関係は自然消滅するだろう」と匂わせているんですね。

ばななは「体」を大事に語る作家です。
彼女自身は今年44歳。 30代は女の体のピーク(生産期)だとよくわかっている彼女が、50代(更年期)を想像して書いているのですが、ちょっと甘いなと思いました。
50女を老人の介護に結びつけるなんて安易な解決過ぎますわよ。(笑)

それ以外については、産後の大忙しの時期に書いた作品なのにとても良かったです。
心に残るフレーズがあちこちにあって、オカルトも充実していて楽しい。
お婆さんになったらなったで、良い作品を書くでしょうね、この人。
うんと長生きして、あのおせいさんのように文化勲章を受章していただきたい。
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