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イルカ―生態、六感、人との関わり (中公新書)
 
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イルカ―生態、六感、人との関わり (中公新書) [新書]

村山 司
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

イルカとは、口のなかに歯が生えた鯨類で、体長が4~5メートル以下の種を指す俗称である。6500万年前、イルカの祖先は海に戻り、哺乳類のなかでも独特な進化の過程を歩んできた。本書は、生物としての変遷、生態、視覚、聴覚、コミュニケーション能力などを説明したうえで、太古から現在にいたる各地域での人との関係、人間にも匹敵すると言われる知的な能力に目を向ける。謎が多いイルカの全貌をわかりやすく明らかに。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

村山 司
1960年山形県生まれ。東京大学大学院博士課程修了、博士(農学)。水産庁水産工学研究所研究員、日本学術振興会研究員などを経て、2000年から東海大学海洋学部助教授、2006年から同教授。専門は、イルカ類の感覚と行動、認知および魚類の繁殖(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 186ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2009/08)
  • ISBN-10: 4121020189
  • ISBN-13: 978-4121020185
  • 発売日: 2009/08
  • 商品の寸法: 17 x 11 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ishilinguist トップ500レビュアー
形式:新書
 イルカの学術的な定義・分類から、その生態、神話や表象文化論、人との関わり、知性やコミュニケーションまで一通り、最近の研究の成果や課題点が網羅されている。
 派手さはないけれども、現時点でのイルカに関する一通りの知見は得られる。個人的には、その知性や言語能力についての記述が大変興味深かった。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By vatmideo トップ500レビュアー
形式:新書
この種の本の定石通り、クジラの仲間であるイルカという動物の分類学上の位置づけから始まります。
その後もクジラの話がよく出てきます。それはクジラとイルカ(とシャチ)を対比させながら進行するためで、イルカ以外の話題が語られることで、かえってイルカのことがわかるという仕組みになっています。
いろいろな実験によって明らかになるイルカの「賢さ」を紹介する理系の語り口だけでなく、環境や行動、人間との関わりなど「文系」の視点からの記述もあり、面白く読めました。

蛇足:クジラやイルカの専門家が船酔いするとは大変だなと、ご同情いたします。
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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ビブリオン トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書
浜辺でのんびりひなたぼっこをしているオタリアの群れに、突然シャチが海中から浜辺に乗り上げて、子供を追い詰め噛みつく。獰猛なシャチの映像。ところが、著者によると、この画像は事態を半分しか伝えていない。実は海中には、もう1匹別のシャチがいて、慌てて海中に逃げてくるオタリアの子供を、待ち受けていて仕留める。しかも浜辺に乗り上げるのは、シャチにとってもリスクのある行動で、この狩猟の前に、他所で、自から浜辺に乗りあげ、自力ですぐに海に戻れる練習をしているそうです。ザトウクジラでも、自分達が出す泡を使った集団でのニシン漁が見られます。このような生きるための高度な知能だけではなく、人間と接触が多い沿岸性のイルカや水族館の調教イルカでは、ヒトとのコミュニケーション行動も確認されています。

この海中に住む特別な哺乳類、鯨を研究している著者が、鯨研究の最新の研究成果、加えて民俗学的な鯨譚、日本でのイルカブームの変遷現象などをも詳説、鯨総覧のようです。しかし本書の主眼は、イルカの特別な点、その知能の研究史です。米国でのイルカの知能研究史。ベイトソンのダブルバインドもイルカに試されたようです。それらの研究者に続く著者が、専門のイルカの認知能力研究の現状を述べています。水族館のイルカに聴覚と視覚との刺激を組み合わせて、ヒトと双方向で互いに意図を発信、それを理解できる方法を工夫。イルカの言語の理解をはかっているそうです。現状では、個物の命名段階で認識を共有できているそうです。今後研究が進み、異種間コミュニケーションが更に進めば、ヒトも今とは違う見方ができるようになるかもしれませんね。
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