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前作の里見沙希や舛城も登場しますが、がらりと違う独立した話なので前作を読んでなくてもだいじょうぶです。それと「千里眼のマジシャン」は完全に消去され、現実的な人間ドラマに戻ってます。
「マジシャン」はただマジックのトリックが並んでる感じでしたが今回は純粋に面白いです。
このマジシャン第2幕では、前回の舛城が引き続き追いかける役に徹し、沙希もいい具合で鍵を握っている、ただあくまでも主役は犯人である椎橋。考え方の子供っぽい部分がところどころにあらわれ、本が進むにしたがって成長へと変わっていくところが読者を惹きつける。また彼の境遇などはあながちフィクションとはいえない部分もあるし、破綻した親の姿は痛々しい。
後半の一部分、椎橋と舛城とのメールのやり取りがいい。時折現代文化をいい形でとりあげるのが松岡作品の妙。ラストの「期待もたせ」などは読者にはたまらない部分かもしれない、ちょっとサービス過多かもしれないけど。
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