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イラク戦争のアメリカ
 
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イラク戦争のアメリカ [単行本]

ジョージ・パッカー , 豊田 英子
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
価格: ¥ 4,410 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

2003年5月のブッシュ大統領による「主要な戦闘終了」宣言から年月を経るにつれ、イラク戦争はますます混迷を深めている。あの戦争は一体何だったのか?本書は、イラク戦争を理解するための必読書として必ず名前があがる本の日本語版である。
イラク戦争の知的支柱であるネオコンの源流が左翼思想であることは知られている。本書では1930年代の左翼思想の一部がヴェトナム戦争で「現実に目覚めたリベラル」となり、レーガンという庇護者を得て発展する過程が的確にまとめられている。そして、9/11後に始まったネオコンと亡命イラク人らとの合同開戦キャンペーンが、ある中心的亡命イラク人に共感を覚えつつも決定的に距離を置いた視点から描かれている。
イラク戦争の歴史的研究成果が本となるのは、まだ先のことだろう。この歴史的事件の全貌を俯瞰するには、起きた出来事との距離はまだあまりにも近い。しかし傍観者的に加える批判とも、軍事・政策論中心の分析とも一線を画する著者のアプローチは、当事者意識のある同時代の人間にのみ可能と言えるだろう。イラク人社会に深く分け入る取材力も群を抜いている。
本書は単なる戦争批判の書ではない。著者の立ち位置も含めて批判的検証に供することで、この戦争の真の問題を理解するための貴重な示唆を、われわれ同時代人に与えてくれる書であろう。

内容(「BOOK」データベースより)

この戦争の真の問題を理解するために。

登録情報

  • 単行本: 609ページ
  • 出版社: みすず書房 (2008/1/26)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 462207348X
  • ISBN-13: 978-4622073482
  • 発売日: 2008/1/26
  • 商品の寸法: 19.6 x 13 x 4.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 196,795位 (本のベストセラーを見る)
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By アバ
形式:単行本
 アメリカのイラク戦争がフセイン体制を暴力的に打破する手段である点では異論は少ないようです。また、問題は、本戦争はあくまでも手段であり、始まりにしか過ぎないということをどこまで真に理解し、政策と行動に反映しているかにある点についても異論はないように思われます。
 始まりとは、いうまでもなくフセイン体制によって蓋をし抑制されていた、過酷な経済的条件をベースにした部族間・宗派間あるいは周辺諸国との利害関係・民族関係が、あたかもパンドラの箱が突然開かれたように露呈化することです。
 もたらされた自由とは、とりあえずは内部抗争の自由でもあるわけです。
 本書では、一人の誠実で勇敢なジャーナリストが、イラクの民主化という理想をもって戦争に共感したものの、戦後生じる様々な出来事の一つ一つに問題の困難さを理解していく過程が丁寧に描かれています。論点は多岐にわたり、エピソードは多彩です。
 しかし、基調は悔恨に満ちており、結論は悲劇というものです。無論、希望は残っています。ただ、本書を書き終えた時点での作者にとっての希望は、西日の残照のよう感じられていたのではないでしょうか。
 私が本書でとても印象に残ったのは以下の点です。
 イラクの若い研究者が、集団的アイデンテテイから脱却し、個人をベースとした民主的社会を形成するのにアメリカは何をなしえるかを研究したいと言います。他方では、このような理想をあざ笑うかのように、別の箇所でイギリスの女性が言い切ります。「こんな過酷な条件の中で民主制が成立するわけないでしょう。」
 しかし、両者には接点があるように思えます。経済的基盤の形成です。このような過酷な経済的条件の改善により、個人に富を形成することです。これが部族あるいは宗派といった集団的アイデンテテイから解放される唯一の手段のように思われます。但し、そのための政策の形成には社会経済学の知識を基礎とした広範囲にわたる困難なフィールドワークが必要なのでしょう。シャウプ税制調査団を思い出さざるを得ません。
 最後に、酒井先生の解説がいつものことながらきりっとして明晰です。トロイの木馬理論には目からうろこでした。
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