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国連の査察官だった著者が、イラクに対して1991年から
1998年までの査察がどのように行なわれたか、イラクから
どのような妨害があったか、その結果どの程度武装解除が
実現できたかを簡潔に述べています。
リッター氏の結論としては、イラクの大量破壊兵器とその
製造能力は90~95%までは検証可能な形で廃棄され、いま
イラクが新たに大量破壊兵器の製造を試みればそれは容易に
察知可能であり、いまのところそのような動きはない、という
ものです。
現在マスメディアは、ポール・ウォルフォウィッツをはじめとするネオコンの甘すぎる戦況予測を非難し始めた。だがこれはまさに、リッター氏が開戦前に語っていた読み通りであった。恥ずかしながら、わたしは過去の国連査察について知らなかったが、本書のおかげで「国連査察に名を借りた諜報活動」とイラクが非難する行為と、リッター氏らの行った査察との違いがよくわかる。個人的には、20世紀初頭に欧米が国益主導で行ってきた政策に、中東情勢の混乱を招いた深い一因があることに深い憤りを覚えた。
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