*光文社新書『イラクとパレスチナ アメリカの戦略』(田中・宇 著)とあわせて読まれることをお薦めします。
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戦争や中東というテーマを扱っている本というと、視点が偏りがちになるものだと思いますが、この本は、著者の偏った主張を読者に押し付けようとするものではありません。著者の旅の行程を事細かに、面白おかしく書いた旅行記でもありません。
私たちと同じ「普通の日本人」として2週間のイラク滞在中に見たこと、聞いたことを切り取って、誠実で簡潔な言葉で記しています。
思えば、毎日毎日ニュースを見てはどうしてアメリカは戦争をしなくてはいけないのか。どうして私たちは戦争を止められないのかと胸を痛めてきました。アメリカを中心とする国々が戦争への足固めをしているのを見て、明日起きたら戦争がはじまっているんじゃないかと、不安と自分の無力さ感じる日々です。
アメリカの主張やアメリカを中心とする国際情勢の情報はたくさん入ってくるけれど、イラクの人はどうしているのか、どう思っているのか。知りたいけど知ることができないでいたことでしたが、この本に、その答えの一部がありました。
読んだからといって私自身の無力さは変わりませんが、知ることによって、新しい視野が開けたと思います。なんとなく釈然としないでいたことが、この本によって、形になったように思います。
同じような気持ちでニュースを見ていた皆さんに、本当は、世界中の皆さんに是非今読んでほしい本です。
日本に暮らす私たちには知りえない現実がそこにあります。
笑顔のかわいいこの少女は、
照れくさそうにカメラを見つめるこの少年は... 続きを読む
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