イラク戦争後のイラク社会で研究者、NGOスタッフ、政府機関を通じて、ジャーナリストとして、そして副題にもあるように「ひとりの人間として」それぞれに活動している方たちのインタビューをまとめた本です。
特に心に残った著者の言葉が以下です。
「戦争の不幸は、その物理的な破壊力だけではなく、われわれと同じレベルの生活を送る権利を持つはずの人々を、生存に必要な最低限の条件だけ確保してあげればいいだろうというレベルの人間に貶めてみてしまう風潮を作り上げてしまうことだ。」
イラク市民を友人に持ち、直接対話しながら活動する方々の経験談から、イラクの人々も人としてただ「生存」するだけでなく、幸せに暮らしたいという当り前の事実に改めて気付かされました。国とは異なる、一人の人間としてイラクと関わり続けるNGOの人々の姿勢や視点に、一市民の私も多く共感できました。
対話式に書かれてあるので読みやすく写真もたくさん収められています。