顧客を選別し、囲い込み、上得意客をねらう戦略についてはこれまでにも随分と唱えられてきたが、「イヤな客」(「値切り屋やクレーム魔」など)には売るべきではないと言い切る著者の主張は新鮮で、売ればむしろ企業を弱くするというその論理には目を開かされる。これを、あらゆる営業担当者の原則として提示しているのも注目である。
著者が目指すべきとするのは、「イヤな客」は切り捨て、「顧客」(「あなたの会社の商品やサービスをいつも喜んで買ってくれる人、新しい商品が出たらそれも喜んで買ってくれる人、そればかりか、あなたの会社や商品を他の人に紹介してくれる人」)をつくりあげることである。本書ではそれを、「集客」「見込み客」「購入客」「顧客」の4ステップからなる「顧客化のしくみ」にまとめている。
全体には営業の費用対効果の厳しい視点が貫かれており、コスト感覚が磨かれるのは必至である。営業マンの最大の役割を販売ではなく「情報提供」とした点には、意識改革も迫られるはずだ。具体的な面では、ニュースレターやEメールなどを使った「顧客化」のノウハウや、それを組織全体でフォローする方法も興味深い。売り上げの多寡にかかわらず勝ち残る強い企業の謎が、本書で見えてくる。(棚上 勉)
顧客を増やすには、集客、見込み客のフォロー、販売、顧客化という4ステップから成る「顧客化の仕組み」を構築することが必要という。顧客化したら、記憶から消えないよう、直接顔を合わせる「ハードタッチのコミュニケーション」やダイレクトメール、電子メールなどを使った「ソフトタッチのコミュニケーション」を組み合わせて、定期的に情報を発信する。
顧客はリピート率や新しいお客の紹介数に応じて区分する。リピート率が高く、新しいお客の紹介が多い「上得意客」には、1カ月に1度以上のハードタッチ営業を行うが、「得意客」へのハードタッチ営業は2カ月に1度程度、「一般顧客」は3カ月~半年に1度程度とする。顧客化率は75%程度にとどめ、残りは必ず新規で集客することを忘れてはならないとも説く。
(日経ビジネス 2004/02/02 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
登録情報
|
最初は、強烈なタイトルにひかれて手にしたのだが、読み進むうちに、顧客を増やすにはたしかに「イヤな客に売ってはいけない」のだと確信し、著者のいう「顧客化戦略」をすぐにでも実行したいと思いはじめた。
「顧客化戦略」の具体的な手法とは「情報」を発信することであり、集客、販売、顧客フォローの各段階においての情報発信の仕方がわかりやすく、具体的に述べられている点が参考になる。
顧客化が必要と考える経営者、業績を上げたい営業マン必読の書であると思う。
でも読み進めているうちに
『断る』ことに対してのニュアンスというか目的が数年前から段々変わって
きてることに気付きました。
当初は断ることは顧客VS営業の力関係のアンバランスを修正する手段
あるいは誤解を恐れず言ってしまうと『駆け引き』『意表をつく』
というテクニック的な意味合いが確かにあったと思われるのですが
今は更にぐいっと踏み込んで、本当に充分な顧客サービスを実践していく為
に避けて通れない必要な手段として『断れ』といってます。
きっと、この数年間『断ること』の必要性をコンサルティング・講演などで
伝え続け、あらゆる業界の会社で実践して確信を深めた結果だと思うんです。
より良いサービス・フォローを実現する為に。。。
『イヤな客には間違っても売っちゃだめ!』
(精神的にももちろんいいしっ♪ 笑)
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|