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11 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
「感覚英文法」への誘い,
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レビュー対象商品: イメージで捉える感覚英文法―認知文法を参照した英語学習法 (開拓社言語・文化選書) (単行本)
本書は、著者がご自身の授業でも実践されている、「感覚英文法」を一冊の本にまとめたものである。この「感覚英文法」とは、著者が 命名したもので、認知言語学の研究成果を参照した、学校文法とは 異なる視点からアプローチした英文法のことである。 理論的基盤としては、田中茂範氏や大西泰斗氏のスタンスに近いもの となっている。また具体的な内容としては、著者の推奨する「感覚英文法」 がコミュニケーション能力を高めるためには学校文法よりも有用であること、 和訳をすることでかえって英語理解がしにくくなること、多義語の比喩的 ネットワークを意識した理解、冠詞のイメージ、英語の語順における並置 の意味、時制、相、動詞や名詞の連続性等がまとめられている。 こういった研究成果を教育現場に有効なかたちで応用する研究は、新たな 知見を現場に与える機会を与え、大変意義があることだと感じる。本書も、 研究書というよりは、実際の教育現場で活かされることを目指した内容で あるといってよく、現場の先生方やこれから教師を目指す方に特に向いて いる内容である。 ただ、本書だけでは文法の「網羅性」には乏しいことは指摘しなければ ならない。また、本書の文法説明の中には、取り立てて「認知言語学」を 参照しなくても、従来の研究の枠組みからすでに簡潔に説明がなされて いるものも見られるだろう。その点では、著者の述べる視点から文法を 捉える必要性をもっと訴えて欲しかったと感じる。 さらに、「コア」「スキーマ」「コアイメージ」「イメージ」といった用語がよく 用いられるが、それぞれがどういう意味で用いられているのかが分かり にくく、用語の定義は必要だと感じる。 こういった知見を利用した文法書や、実証的研究がこれから更になされ、 研究成果が蓄積されていくことを望みたい。
11 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
認知言語学を生かした英語教育,
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レビュー対象商品: イメージで捉える感覚英文法―認知文法を参照した英語学習法 (開拓社言語・文化選書) (単行本)
認知言語学の理論的進展に合わせ、田中茂範氏、大西泰斗氏のようなイメージや感覚に基づいた英語教育が目指されてきている。その結実といえる著作物はいくつかすでに出ているが、本書はそのうちの一つである。本書は認知言語学的な考え方の基本を確認した上で、日本人学習者にとって理解しにくい語彙・表現・構文を一つ一つ取り上げ、新たな視点からその本質的なイメージを示し、またこれまでばらばらなものとみなされてきた用法を統一的ネットワークにとらえなおしていく。一冊読み終えるときには、ネイティブの感覚や視野からすっきりと英文法の体系が見通せるようになるだろう。 類書に比べ、一定の形式化がなされているのが好感が持て、英語教育の現場にも直ちに応用しやすい。 ただし、前述の田中氏、大西氏等で詳細では意見の分かれるところもあるから、この分野のさらなる発展および突き合わせが望まれる。
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