いつの間にか同作者の名作サイキックSF漫画「ペット」より巻を重ねた本作はSFの名著フランク・ハーバートの「DUNE シリーズ」に匹敵する素晴らしいファンタジーSF巨編となっています。
ややマイナーな月刊誌に掲載されているので知名度は低いのかもしれませんが、一度読めば独創的な世界観や権謀術数を尽くしたストーリーに打ちのめされ病み付きになります。
超能力者物なのですがどんなに凄い力を持っていても「ほんとうの心の奴隷化」されていれば鎖につながれた象の如く権力者の道具にされてしまう悲劇が描かれていて、主人公がそのクビキから離れられるかどうかがこの巻以降の見所です。
先ずは優等生だった主人公が一転凶状持ちのお尋ね者となる逃避行が描かれていて胸が痛みます。
それにしても作者が描く敵役である権力者達の深い描写には驚かされます。
鼻をしっかり描いてある絵(青池保子さんや榎本俊二さん)がお好きな方にもお薦めです。
早く続きが読みたいです。