クーデターの行方は……失敗です。
ただ、ちょっと危ない奴を取り逃がします……とか、あらすじ書いていても、おもしろさを伝えられそうにありません。
仮に設定をかいても、
この『イムリ』において、大地のエネルギーを操るこのできる能力は血で継承され、道具で増幅される……とかになってしまう。
難解な内容ではないのに、面白さを伝えるのが難しいです。
「読めばわかるよ」とかいたら卑怯でしょうか?
ただ、文章にはまだなっていない、フレーズの断片はあるので、列挙します。
『ペット』では宙ぶらりんになってしまった、人の意識の来し方行く末。
猿ぐつわされたラルドが、妙に色っぽいこと。
夢を見る双子。
この作者にはめずらしい、善悪のはっきりした(ように見える)登場人物達。
デュルク(主人公)は、何を目指すのか?
そう、デュルクが何を目指しているかが、まだなのです。
もちろん、手前には仲間の救出があり、その奥には、イムリという能力者達の解放があるのはみえるのですが、まだ描かれていないのです。
作者である三宅乱丈さんの見るビジョンが四巻の時点で、謎のまま。その謎がこの物語の現時点でのエンジンとなっています。絵柄はぜんぜん違うのだけど、萩尾望都さんのマンガにちかい、物語の重力をもっています。