前巻で、支配民族「カーマ」の呪師階級は軍事系を掌握し、ついに総力をあげて惑星ルーンの先住民族「イムリ」の浄化と、主人公デュルクの掃討戦に突入した。
各地のイムリが抵抗むなしく囚われ、殺されて行く中を、からくも一人の少女と共に地下に逃れたデュルク。
今回は、伝説を伝え守ってきた二つの部族「洞窟のイムリ」と「岩山のイムリ」に出会うが・・・果たしてデュルクはこれまでの迷いを棄て、「イムリの兵器」を解き明かし、武装蜂起のリーダーになることができるだろうか?
一方、ノンキャリアの冷遇にも耐えて粛々と任務をこなすガラナダは、デュガロ大師の恐ろしい企みに、これまでの忠誠心を保つことができるのか?
今回も行き詰まるような展開の中、呪師衆の陰謀の道具と堕したミューバの壊れぶりが異彩を放つ。
そして、最後のページの思いがけない展開に、これまで読み続けてきた読者は「あっ!」と声を上げるだろう。
「イムリ」は全巻を通して、試練に耐える人・耐えられない人が見事に描き分けられた作品だと思う。