集英社から出ている「コレクション 戦争×文学」シリーズの一冊。今回は、イマジネーションの戦争と題して、おもにファンタジーやSF小説を中心に集めらている。
伊藤計劃のファンとして、『The Indifference Engine』の収録が発表されてから、すぐにこの本を読むことを決めていたが、それ以外にも芥川龍之介から星新一、安部公房、さらには秋山瑞人、山本弘まで、古いものから新しいものまで、なかなか読みごたえのある一冊になっている。
もちろん、伊藤計劃『The Indifference Engine』は好きな作品なので別格として、SF作品としても評価の高い、秋山瑞人『おれはミサイル』、山本弘『リトルガールふたたび』は読んだことがあったが、それ以外の作品は初めて読んだものが多い。
同じ戦争を題材にしながら、それぞれ個性的な作品が多かったが、このように集めて読むと、そこに共通するようなものを感じる。それは声高に、直接的に戦争批判を行うのではなく、イマジネーションの力によって、より強いメッセージを読む者に伝えているということだ。ただ、これは、今回の作品だけに言えることではなく、戦争を扱った文学全般に言えることかもしれないが...