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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
夢中になれる作品が多い。面白い。,
By 魏 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: イマジネーションの戦争 (コレクション 戦争×文学) (単行本)
芥川の「桃太郎」はおとぎ話に戦争の倫理を問う作品。安部の「鉄砲屋」は経済が戦争を引き起こす様を寓話にしたもの。筒井の「通いの軍隊」は戦争に日常性を持ち込んだ皮肉な作品。伊藤はアフリカの紛争から、戦争から逃げられない少年のニヒルな状況を描く。モブの「既知との遭遇」は不条理さを観念的、断片的に描く。 小松の「春の軍隊」は平和な世界に理由なく嵐のように去来する戦争を描写。秋山の「おれはミサイル」は飛行機とミサイルに言葉を与えた、ある種クールで哀しげな作品。三崎の「鼓笛隊の襲来」は戦争と言うより災害のユーモアがある。青来の「スズメバチの戦闘機」は子供の探検に歴史などを仮託している。 星野の「煉獄ロック」は管理社会の青少年のディープな生活を表現。星新一の 「白い服の男」は戦争を厳禁する社会を描いて、かなり面白い。山本の「リトルガールふたたび」は現代日本の大衆を風刺する。田中の「犬と鴉」は苦痛に満ちた現代の戦時下を純文的に描き出す。 稲垣足穂の「薄い街」は本書で一番戦争らしくないビジュアルの面が目立つ作品。内田の「旅順入城式」は映像としての戦争をリリカルに描く。高橋新吉の「うちわ」は人間として骨のあるいい作品。赤川の「悪夢の果て」は筋がわかりやすい。小島の「城壁」はぼけたユーモアが光る。 どれも面白かった。最初の方の会田や奈良の絵の収録もいいと思う。
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5つ星のうち 5.0
伊藤計劃『The Indifference Engine』収録。それ以外も粒ぞろい,
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レビュー対象商品: イマジネーションの戦争 (コレクション 戦争×文学) (単行本)
集英社から出ている「コレクション 戦争×文学」シリーズの一冊。今回は、イマジネーションの戦争と題して、おもにファンタジーやSF小説を中心に集めらている。伊藤計劃のファンとして、『The Indifference Engine』の収録が発表されてから、すぐにこの本を読むことを決めていたが、それ以外にも芥川龍之介から星新一、安部公房、さらには秋山瑞人、山本弘まで、古いものから新しいものまで、なかなか読みごたえのある一冊になっている。 もちろん、伊藤計劃『The Indifference Engine』は好きな作品なので別格として、SF作品としても評価の高い、秋山瑞人『おれはミサイル』、山本弘『リトルガールふたたび』は読んだことがあったが、それ以外の作品は初めて読んだものが多い。 同じ戦争を題材にしながら、それぞれ個性的な作品が多かったが、このように集めて読むと、そこに共通するようなものを感じる。それは声高に、直接的に戦争批判を行うのではなく、イマジネーションの力によって、より強いメッセージを読む者に伝えているということだ。ただ、これは、今回の作品だけに言えることではなく、戦争を扱った文学全般に言えることかもしれないが...
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