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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
空間認知の科学というには,
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レビュー対象商品: イマココ――渡り鳥からグーグル・アースまで、空間認知の科学 (単行本)
変わったタイトルに惹かれて本屋で買いました。以前に人間の地誌的記憶に関する研究発表を行ったこともあり、この分野の最前線の知識に興味があったからです。
さて内容ですが、冒頭からアリやハトの帰巣本能(システム)についての研究史が概説され、続いて人間の空間把握と地理記憶に関する内容が少しだけ語られますが、これについてはそこまで。次いで人間が空間をどう認識し分割するか、さらには都市計画の歴史と現在など幅広い議論が展開されていきます。最後はバーチャル・リアリティとネットの将来像まで。しかし、いずれの章も少し突っ込み不足というか、現段階の研究が説明されては感想が述べられるといった方法でいまひとつ食い込んでくるものがない。ニューズウィークのコラムを読んでいるかのようなのです。著者はバーチャル・リアリティの研究を行っているとありますが、自身の研究成果についてだけでも詳しい内容が含まれていればさらに興味深い1冊だったかと思います。
3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
本書で繰り返し紹介されるジェイン・ジェイコブズの「人が人を引き寄せる」という言葉に著者の思いが込められている。,
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レビュー対象商品: イマココ――渡り鳥からグーグル・アースまで、空間認知の科学 (単行本)
空間認識に関する動物と人間の違いを浮彫りにし、人間の特徴が現代社会を作り上げたとする著作で切り口がおもしろい。
ハトやネズミ、アリ、ハチなど動物の帰巣能力の研究から、ランドマーク、経路積分と呼ばれる正確な距離の把握、太陽の位置、地球の磁気など様々な能力を使っていることがわかりつつある。 これに対して、人間に備わっている位置の把握能力は相当に異なるものである。 すなわち、垂直と水平方向に単純化して位置関係を記憶する。見たものを単純化して記憶する。そして、最も特徴的なのが、自分を中心とした視点からだけではなく、客観的な視点からものを見ることができるところであるという。 この人間のみに備わった能力こそが、建築物や都市空間を作り、サイバースペースもつくりあげてきた。 テレビからは世界じゅうの情報が手に入り、飛行機を使えばわずかな時間で世界じゅうに移動できるために、感覚的に世界が小さくなった。 このまま技術が進歩すれば、いずれ自宅に居ながらにして仮想空間を歩き回ることですべて済ませてしまうことになるのかもしれないと思わせる研究も紹介されている。 ただ著者は、かつて人間が持っていた能力、たとえばアボリジニやイヌイットやポリネシア人にみられる驚くべき位置把握能力を失ってきた現代人には問題が多いとし、都市に自然を取り入れることにより、少なからず体で感じる自然の空間を取り戻すことができると主張する。 本書で繰り返し紹介されるジェイン・ジェイコブズの「人が人を引き寄せる」という言葉に著者の思いが込められている。
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