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対英戦のため、枢軸側でのスペインの参戦と英領ジブラタルの奪取をもくろむ独、逆にスペインの参戦を阻みたい英、にフランコの暗殺を画策する反フランコ組織の思惑が交錯する。「遠ざかる祖国」「燃える蜃気楼」と続く本シリーズの主人公は日本のスパイ北都昭平と英のスパイヴァジニア・クレイトンであるが、本作品では、北都に想いを寄せるペネロペの描写が鮮やかである。
現時点で発表されているシリーズ三作品のなかでは、本作品がベストである。しかしながら、本作品を単体としてみると、同じ「スペインもの」としては、初期の「カディスの赤い星」近年の「燃える地の果てに」の方が上だと思う。(もちろんシリーズ全作が発表されれば、評価があがる可能性もあるが・・・。)
本作品は週刊誌に連載された作品のせいか、同じ説明、表現が何度も出てくる。これが作品のテンポを悪くしているとともに、作品を無駄に!!長くしている。この傾向は作者の他の連載→親書の作品にも見られる傾向であり、是非改善してほしいのだが・・・。
本作は、2000年度版このミスで23位にランキングされた。
話の構成もあり、この後何が起こるんだ?という興味で、話に引き込まれて、時間とボリュームを忘れる面白さでした。また、戦争の影を感じる街、いろいろな思惑をもった怪しい人々(スパイ、ジャーナリスト、革命家)、そこに生きる一般の人々など、戦争中の中立国の「魔都」ぶりが、見事に描かれてます。
第二次世界大戦中の政治状況も、詳しく書かれていて歴史の勉強にもなりました。
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