満を持してアイリスに登場した野梨原先生の新作。
全能のマロウル王の気まぐれで国を滅ぼされた王子が、次期マロウル王たる皇子をたらしこむために女装して女学園に潜入する話。
と書くとありきたりなストーリーのようですが、この著者の作品のこと、なんといってもキャラがいい!
ヒーロー(ヒロイン?)のクランツ王子(通称ツルさん)は能天気なようでいて誇り高く、自分にも他人にも甘えを許さない代わりに、相手のいいところは即座に気づいて認める。素直にほめたたえる。人の上に立つものはかくあってほしいというような王子様です。バカだけどね!
ツルさんに軍師を命じられたクラスメートのミミカ、同じ目的で学園に潜りこんでいるもう一人の王子や、忠実な護衛のスズラウ、そして個性たっぷりのマロウル皇子たちと全員が全員、それぞれの気持ちを貫きながら動いてくれます。
読むと元気になれる傑作ではないかと。続きがあってほしい。