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イノベーションの知恵
 
 

イノベーションの知恵 [単行本]

野中 郁次郎 , 勝見 明
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

日本発の経営理論の「知識創造理論」で知られる野中郁次郎と、ジャーナリストの勝見明がコンビを組んだ“知のフィールドワーク”の第3弾。
そのモチーフは、日本の経営者を元気付けること。今回は、イノベーションを成し遂げた変革のリーダーに共通する知の作法を徹底解明している。
 取り上げた事例は9つ。「奇跡の動物園」では動物本来の行動展示で廃園寸前の状態から劇的に甦った旭山動物園と小菅正夫・前園長、「エキナカの奇跡」では
「通過する駅」から「集う駅」へと大胆にコンセプトを変更したエキュートとJR東日本の鎌田由美子・事業創造本部担当部長、「都市の奇跡」では都市の
ど真ん中で養蜂を行って成功を収めた銀座ミツバチプロジェクトと田中淳夫、高安和夫の両氏を取り上げ、彼らの「知の作法」=「創造的行動様式」のエッセンスを
抽出した。
 このコンビによる『イノベーションの本質』(日経BP社)、『イノベーションの作法』(日経ビジネス人文庫)はいずれもロングセラー。

内容(「BOOK」データベースより)

「世のため人のため」の共通善(コモングッド)経営に還れ!アメリカ流の分析的な経営学の限界を乗り越える野中「知識創造理論」の新たな展開を9つの事例で解説。

登録情報

  • 単行本: 300ページ
  • 出版社: 日経BP社 (2010/10/21)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4822248291
  • ISBN-13: 978-4822248291
  • 発売日: 2010/10/21
  • 商品の寸法: 19 x 13.2 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
前著「イノベーションの本質」がなかなか良かったので、新著「イノベーションの知恵」を読んでみました。
この本の特徴は、NHKでの「プロジェクトX」のように具体的な改善プロジェクトを取材しながら、その中から、イノベーションを起こすために必要な「考え方の作法」を導きだすというものです。
勝見氏が関係者の苦労話を語るドラマ編を担当し、一橋大学名誉教授の野中氏が解説編を担当するという構成になっています。

今回取り上げられた事例は、あの有名な「旭山動物園」、進学率を驚異的に上げた「京都市立堀川高校」、JR東日本「エキナカ」、トヨタ「iQ」、「銀座ミツバチプロジェクト」など9つの革新プロジェクトです。
どれも物語は面白く、さすがだなあと感心させられます。現場に密着して、諦めずに考え抜く姿勢。ふとしたきっかけで、新しい発想が生まれ、やがてそれがさらに一段高いステージに発展していく。
各物語には共通性があるように思いました。
是非、読んでおきたい話です。

しかし、残念な点は、野中氏の今回の解説は、やや抽象的でわかりずらい点。
読んでいて、事例と解説がすんなり結びつきませんでした。

「理論的三段論法」から「実践的三段論法へ」が重要だとあります。これは、アメリカ流にアタマで科学的論理的に考えるだけではイノベーションは生まれず、目的を達成するための手段を考え、実践を繰り返し、都度、仮説を修正することでこそイノベーションが生まれるということです。これは非常にわかりやすいです。

しかし、“「モノ的発想」から「コト的発想」へ”や“「名詞ベース」から「動詞ベース」で捉えよ”などは、説明が抽象的で本当にわかりずらいと思いました。
どちらも、見かけや従来からの固定観念でばかり見ずに、別の面から見て、違う姿に変わっていくもの、動いていくものとして捉えよということで、主張自体はそのとおりだと賛成です。しかし、事例を使った論の展開にはなにかコジツケが感じられ、この物語から読み取れるのはそんなことかなあと正直思いました。

解説が抽象的で難しく感じられる点はビジネス書としてどうかな?と思いますが、取り上げられた事例は、読む価値十分です。私は特に「堀川高校」の教育方法の改善と「社会福祉法人むそう」による知的障害者の能力を地域再生に変えるという2つのエピソードが心に残りました。
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プロの仕事! 2011/3/25
By ヒュー VINE™ メンバー
 ドラッカー氏の著作を読み切ることに努力している私ですが、未だ一冊も読破せず・・・・・。つらいです。

 しなしながら、そのドラッカー氏と並び称される知識経営の産みの親、日本が世界に誇る・野中郁次郎氏とセブン・イレブンの流通形式を世の中に宣伝したジャーナリスト・勝見明氏が共著した一冊。

 イノベーションしていく知恵を6章に分けて、具体的な会社や団体を紹介しながら説明しています。

 1、理論的三段論法でなく、実践的三段論法を身につける。
 2、モノ的発想からコト的発想へ転換する。
 3、考えて動くのではなく、動きながら考え抜く。
 4、名詞ベースではなく動詞ベースで発想する。
 5、結びつかないもの同士の見えない文脈を見抜く眼力。
 6、偶然を必然化する。

 旭山動物園、京都市立堀川高等学校、トヨタ自動車、銀座ミツバチプロジェクトなどが登場します。もちろんそれ以外の団体も登場しています。

 本書の特徴は本来難しい話がわかりやすいという点です。簡単なことを難しくする人は世の中にたくさんいますが、大切なのは難しいことを簡単に伝える技術です。野中氏は本物のプロです。

 イノベーションに興味ある方は是非一読して頂きたいです。
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4 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 私撰 綜(しせんそう) トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
現状の延長ではなく、イノベーションを起こすことが、成熟社会で生き残っていくためには必須である。本書では、イノベーションを成し遂げた変革の事例を9つ取り上げ、その事例におけるリーダーに共通する「知の作法」=行動様式を徹底解明しようと試みている。

・「奇跡の動物園」の旭山動物園の小菅正夫・前園長
・「通過する駅」から「集う駅」へ、「エキナカ」を実現した鎌田由美子・事業創造本部担当部長、
・都市のど真ん中で養蜂を行った銀座ミツバチプロジェクトの田中淳夫、高安和夫の両氏。
・「モノ的発想」から「コト的発想」で実現したトヨタiQのチーフエンジニアである中嶋裕樹氏
・「死んだ湖」を再生させた「アサザプロジェクト」の飯島博氏。 など。

彼らに共通するのは、欧米流の「分析的戦略」ではなく、『100年後にトキの舞う霞ヶ浦を実現する』という、達成すべき目標を設定し、それを達成できる(かもしれない)仮説=物語を紡ぎだす「物語的戦略」であり、従来の要素還元型の分析アプローチでは扱えなかった、複雑で規模の大きい問題の解決の糸口を見出して行くことができる「創造的行動様式」である。

言いかえると、仮説を立案し、実行し、その応答(活動の結果)を、ありのままに受け止め、再度、仮説を構築し、アプローチしていく。それを「物語的戦略」という。

また、変革のリーダーには、現実を「リアリティー:主体と客体を分離し、傍観者的に観察するもの」ではなく「アクチュアリティー:五感を駆使して現実を自分の一部として感じるもの」として捉える感性が求められている。それによって、無機的な「モノ的現実」ではなく「コト的現実」が存在してくる。

つまり、変革のリーダーに共通する行動様式は、現場で直面する問題に対して逃げずに自分のこととして取り組み、苦しみながらも解決の糸口を自分の感性の中から見出していく、熱い行動様式である。
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