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イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)
 
 

イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press) [単行本]

クレイトン・クリステンセン , 玉田 俊平太 , 伊豆原 弓
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (87件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,100 通常配送無料 詳細
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商品の説明

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   顧客の意見に熱心に耳を傾け、新技術への投資を積極的に行い、常に高品質の製品やサービスを提供している業界トップの優良企業。ところが、その優れた経営のために失敗を招き、トップの地位を失ってしまう――。本書は、大手企業に必ず訪れるというこの「ジレンマ」を解き明かしベストセラーになった原著、『The Innovator's Dilemma』の増補改訂版である。

   ハーバード・ビジネス・スクールの教授である著者は、この逆説的なコンセプトを、学問的体系に基づいた緻密な論理構成によって実証している。事例として取り上げるのは、ディスク・ドライブや掘削機といった業界のほかに、ホンダが進出した北米市場やインテルが支配したマイクロ・プロセッサ市場など。それぞれの業界で起きた「破壊的イノベーション」を検証し、それに対処できない大手企業の宿命ともいえる法則を導き出している。

   優れた経営とされてきたものが、「破壊的イノベーション」の前ではすべて無効になり、逆にマイナスの価値さえもちうるという指摘にはただ驚かされる。その点で本書は究極のイノベーション論であり、イノベーション・マネジメントの新境地を切り開いたものとして画期的な論考である。

 「ジレンマは、解決できる」として著者が示す処方箋は、「成功体験」をもつ企業のトップはもちろん、イノベーションにかかわるすべての企業人にも必読の内容である。増補された「グループ討論の手引き」は研修のテキストにも活用できる。利用価値の高い1冊だ。(棚上 勉)

日経BP企画

イノベーションのジレンマ 技術革新が巨大企業を滅ぼすとき
市場を一新するほどの革新技術が、市場と企業の序列をどのように変えていくかを分析した本。そのような革新技術、つまり「破壊的イノベーション」によって既存の優良企業はそれまでの成功体験が足かせとなって追いつめられていくとする。原著出版時には、ハードディスク分野における技術革新と価格に対する企業の盛衰を詳細に分析した章が話題になった。あなたがメーカー勤務のエンジニアなら読んでおくべき本だ。


(日経パソコン 2001/09/17 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)


登録情報

  • 単行本: 327ページ
  • 出版社: 翔泳社; 増補改訂版 (2001/07)
  • ISBN-10: 4798100234
  • ISBN-13: 978-4798100234
  • 発売日: 2001/07
  • 商品の寸法: 19 x 13.2 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (87件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
65 人中、60人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 ハーバードビジネススクールの講義を一般向けに分かりやすく解説した本です。

 著者のクリステンセンは、トップ企業の入れ替わりが激しい業界に注目し、かつて業界でナンバーワンだった企業がなぜ新興企業に負けてしまったのか、経営者はどんな間違いをしてしまったのかを研究しました。
 当初の予想では、業界の激しい技術革新の動きについていけなくなったのではないか。また、経営者の“怠慢”や“驕り”が原因ではないか、と著者は考えていました。

 ところが実際に調査してみると、著者が予想した「技術泥流説」や「経営者無能説」は間違いであることが判りました。視点を変えて調査しなおした著者は、意外な答えを発見します。

 それは、経営者が優秀で、優秀な社員を抱えた優秀な企業からは、業界の地図を塗り替えるような新技術(破壊的イノベーション)は生まれてこない。気がついたときには、予想もしなかった新技術を開発したかつての弱小企業の勢いを止めることはできない、ということでした。
 優良企業は、現在の顧客の声に耳を傾け、現在の顧客が求める要望を実現する技術開発を行い、生産設備に投資します。しかし、このような現在の顧客の要求に応えるための通常の開発は、持続的なイノベーションであり、その中に「破壊的イノベーション」のヒントはありません。

 優良な企業、優秀な経営者ほど「破壊的イノベーション」に遅れをとってしまう。著者は、このイノベーションのジレンマの由縁を丁寧に解説し、後半ではこのジレンマを抜け出す方策も教えています。

 本書の最初の版がアメリカで発売されるや、二つの大きな賞を受賞し、ベストセラーになりました。アメリカのビジネスのやり方を革命的に変革したとも言われます。

 名著の評判に間違いはありませんでした。

 経営者はもちろんですが、技術者も興味深く読める一書でした。
このレビューは参考になりましたか?
42 人中、36人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
HDDやパワーショベル、デパート業界での新規参入と古参の移り変わりの事例を元に、顧客のニーズを超えすぎてしまう高性能製品の行く末と、新たに別の土俵から登ってくるシンプルな製品(と企業)の世代交代についてまとめられています。

2007年の身近な事例を挙げるとすると、Windows VistaとGoogleのサービス、SONYのPLAYSTATION3と任天堂のDS、次世代DVD(両陣営)とネット動画配信事業 あたりが良い例でしょうか。

あと、似たようなパターンの例を繰り返し提示ながら主張を述べるのは、アメリカの論文の基本です。少し冗長に感じられるかもしれませんが、我慢しましょう。
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
本書は、業界のリーダーに君臨していた優良企業がつまずく理由が、よく言われる官僚主義や慢心、貧困な事業計画、近視眼的な投資などによるのではなく、「競争の感覚を研ぎすまし、顧客の意見に注意深く耳を傾け、新技術に積極的に投資」した結果であることを明らかにします。

研究のきっかけは、著者の友人の以下の言葉だそうです。

「遺伝の研究者は人間を研究対象にしない。新しい世代が現れるのは三〇年に一度かそこら、変化の因果関係を理解するには長い時間がかかる。だから、一日のうちに受精し、生まれ、成長し、死に至るショウジョウバエを使うのだ。産業界でなにかが起きる理由を理解したいのなら、ディスク・ドライブ業界を研究するといい。ディスク・ドライブ・メーカーは、産業界で最もショウジョウバエに近い存在だ。」

このアプローチが秀逸です。
ディスク・ドライブ業界の研究から、新しい技術には、持続的技術と破壊的技術があることが示されます。破壊的技術は、技術的には画期的というよりも、むしろ短期的には製品の性能を引き下げる効果をもつイノベーションです。そのゆえに、業界のリーダーにとっては投資の価値がある技術ではなく、新しい企業が小規模な市場向けに製品化しますが、それが徐々に上位の市場の求める性能を獲得して、最後には業界の勢力地図を大きく塗り替えることになるのです。8インチのディスクドライブから5.25インチ・ドライブへの転換がこの破壊的イノベーションの一例です。

著者は、ディスク・ドライブ業界で見出された「破壊的イノベーション」の仮説を、次のステップとして、全く異なる掘削機業界やオートバイ、マイクロプロセッサー、ソフトウェア、果ては医薬品業界の事例研究でも実証されることを明らかにします。医薬品のように新製品の開発に10年以上かかるような業界までも同じ原理が働いているという発見は驚きでした。

破壊的イノベーションが現れるのは、持続的イノベーションの結果、性能が顧客の求める水準を越えてしまった時です。プレイステーション3がなぜ失敗し、任天堂DSやWiiが成功した理由も見事に説明できます。

自動車業界の破壊的イノベーションは何か?ハイブリッドではなく電気自動車であるというのが著者の回答です。ハイブリッド車は今のガソリン車と同じ市場に現れた持続的イノベーションであるのに対して、「電気ミニバン」や「電気SUV」がいかに滑稽であるのか、大手自動車メーカー幹部の発言は悲しみすら誘います。

本書は、遺伝学のアプローチを産業界に応用して、全く新しい仮説を構築するとともに、複数の業界でこの仮説が成り立つことを検証し、さらに電気自動車の事例研究で検証可能な予言を行なっています。これはまさに「科学」です。ここで展開された理論は、経済分野でありながら、後付でなく未来を予測する力を有する驚くべきものだと思います。

ユーザーの求める性能を越えてしまったパソコンのCPU(=Intel)とソフトウェア(=Microsoft)が、今後どのような運命をたどるのか考えるのも部外者としては面白いでしょう。本書に寄せられたアンディ・グローブの言葉がそれを象徴しています。

「本書は、最も成功した企業が必ず直面する困難な問題に焦点を当てている。明晰で、示唆に富み、それでいて恐ろしい」

米国では、行き詰った大企業を社員が辞め、ベンチャー・キャピタルから資金を調達して起業し、市場の最下層から上位市場へ移行する歴史が繰り返されることで、経済の力強さが保たれているのに対して、日本ではこれが起こりえないことから冒頭の予言が出てきています。アンディ・グローブ以上に日本人にとって、恐ろしい本です。
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