桜井亜美のダーティーな世界観が大嫌いなので、原作は読んでいません。爽やかな青春路線になっています。演出も脚本も「閉じた世界による少年・少女の危うい感情」というエッセンスを活かしていると思います。
アンビエントを基調としたBGMが、淡く儚い『イノセントワールド』の世界観にマッチしていて泣かせます。サントラは発売されていないようですが、売られていたら絶対に買います。
安藤政信さんは、演技力は危なっかしいですが、持ち前の透明感が活かされ、知的障害者の兄・珠泉タクヤ役を好演しています。
竹内結子さんは、感情を表に出さない珠泉アミ役を好演しています。『ランチの女王』の笑顔全開キャラや『黄泉がえり』『いま、会いにゆきます』の控えめな健気キャラとは違う一面を魅せていて、『イノセントワールド』が竹内さんの初期の代表作と言われるのも頷けます。ルーズソックスが時代を感じさせていて面白いです。
意地悪女のイメージが強い伊藤かずえさんが、一筋縄では行かない複雑な感情を抱かざる負えなくなってしまった女性を名演していて驚きました。
安藤政信さんと竹内結子さんのファンは絶対観て下さい。自信を持って『イノセントワールド』をお薦めします。
竹内結子さんのファンは、エンドロールに流れる主題歌『ただ風は吹くから』をお聞き逃しが無いように。