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19 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
めちゃくちゃ巧いな、この小説・・・,
By 土偶 - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: イノセンス After the Long Goodbye (単行本)
山田正紀さんは一人称にますます磨きがかかっています。特に心情描写が素晴らしくイイです。 素子に去られて、もう愛を注げる対象が犬のガブだけになってしまったバトーが、『自分は人に好かれることはないが、自分から人を好きになることもないので、人生のバランスは取れている(卑小化、すみません。本文はもっとハードボイルドです)』と読者に公言し、それでもなお、夢に出てきた《架空の》息子に愛することの大切さを説くという無様さ・惨めさは、とても人間臭くて切なくなります。 また攻殻機動隊お得意のの哲学も、映画のように突然素子が語り始めるといった不自然なスタンスではなく、あくまでもガブを探す手段として、『去った理由』を考察するという必要不可欠な作業の元に浮かび上がってくる問題として、哲学を扱っているのです。それも奥が深い。 これほど練りこまれた、映画の同名小説(これやノベライズは総じてやっつけ仕事の感がる)は見たことありません。
16 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
もうひとつの「イノセンス」,
By レグルス (兵庫県神戸市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: イノセンス After the Long Goodbye (単行本)
映画『イノセンス』のノベライズというのが企画の発端のようですが、完成したのは映画の前日譚。本作のラストからそのまま映画につながる構成は、(斬新でもないですが)美しい……! 面白いのは、映画よりも「イノセンス」という主題をはっきりと取り込んでいること(もともと鈴木Pが勝手にタイトル変えしたんだから押井監督にその気がなくて当然なのかもしれませんが)。 サスペンス的な伏線と、映画『攻殻機動隊 GOHST IN THE SHELL』ばりのラストの戦車戦と、アクションも満載。
35 人中、31人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
物悲しいトーンが響く秀作,
By 国連射殺団 (新潟市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: イノセンス After The Long Goodbye (デュアル文庫) (文庫)
今読み終えました。あっという間に。久し振りに頁を繰る手が止まらない感覚を味わいました。 この小説は映画イノセンスのノベライズ版ではなく、物語としては映画版の少し前の時間に起きたある出来事を描いています。バトーの電脳の初期化、飼い犬ガブの失踪、似て非なるゴーストと魂(ソウル)、天才サイバーテロリスト「ブリーダー」、無垢な友情とその喪失感。 名前はよく存じていましたが、山田正紀の作品は実は初読でした。
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